なんか揉めてる。
この機能を巡って。
大盛況。
まあ、でも気持ち悪いってのは自然な心理だと思うんだな。自分の行動がモロバレになるわけだから。自分の行動が見られる。それも時系列で。時間にひもつけられて。あまり気分がいいもんじゃない。
ただ、データそのものは収集されてたわけだし、吐き出してはいるんだよね。
こんなサービスがあるくらいで。少なくても「はてなブックマーク」に関しては、時間も含めてデータをとられてる。いつ、何をブックマークしたのか、データを集められている。そしてそのデータは残っているし、第三者が利用することができる。
現に俺のデータだって、こうやって見れるわけだし。データの収集自体は既にされてるわけだ。
可視化されることで嫌になる
なので、こういうところなんだな。目に見えることで違和感を感じる。拒否感を、嫌悪感を感じる。
データがあることは知っている。細かいところまではわからなくても、そういうものがどこかにあるんだろうな、ということはわかっている。それを編集する方法もあるだろうし、時系列で一覧化することもできる。
しかし、それを具体化したものを見なければイメージできないので、あまり気にならない。
こういう具体的なものを見て、はじめてイメージできる。自分だったら。そしてそれを見られたら。自分が見るまでは見られることを意識できない。自分の視点を通して、人の視点を知る。自分が人の情報を見れることで、見られることを意識する。
今回導入されたアンテナ機能は、既に収集されていたデータの再編集とその公開なわけで、新たな技術でもなければ、革新的なアイディアでもないわけなんだけども、あらためてそのデータの使い道を具体的な姿として見せ付けることで、利用者の不安感をつくりだしてしまう。見えなかったものを見せてしまうことで、おぼろげだった不安感をより明確なものにしてしまう。
また、そもそもの話として、こういうデータがある、収集されている、保持されている、APIなんかで吐き出されているということすら知りませんでしたという人は結構いるわけなんでね。ある日、唐突に「こういうものがあるよ」と見せられる。そのときに感じる負の感情は、データがあることを知っている人のそれよりも格段に大きい。認識している部分が小さい分、急に見せ付けられる現実の量は大きくなるのでね。
なので、広く一般ユーザーを増やしたいのなら、こういうサービスというかやり方は歓迎されないだろうね。恐怖感をつくりだすだけ。如何に既知の技術だとしても、それを目にしたことがない人にとっては、それを可視化したところに対して恐怖感を持ってしまう。
怖いサービスがある=はてな怖い
こうなるんじゃなかろうか。また、こういう感覚が一般的な気がするんだな。
できること、やっていることであっても、それを見せ付けられる、知らしめられる、実感するまでは無いも同然。具体化と可視化を通して実感させてしまうことに対する拒否感。こういうのにもっと敏感になっていいと思うんだ。ことにサービス提供側はデータを使う側であり、集める側。使われる側・集められる側の心理に最も程遠くなりやすい立場だからこそね。