(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

タケルンバのドミニオン戦略 - その4 アクションカード(その1)

ドミニオン記事の第4回でござんすよ。

ドミニオン (Dominion) 日本語版 カードゲーム

ドミニオン (Dominion) 日本語版 カードゲーム

ドミニオン拡張セット 陰謀 (Dominion: Intrigue) (日本語版) カードゲーム

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ドミニオン拡張セット 海辺 (Dominion: Seaside) (日本語版) カードゲーム

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今までの流れを踏まえて、各戦法との相性などを考えつつ、アクションカードについて書いていきます。

初手で取るか?

ドミニオンでは銅貨7枚、屋敷3枚を持った状態でスタートするので、最初の2ターンの組み合わせは「2金・5金」ないし「3金・4金」の2通りしかありません。
なので、コスト2〜5のアクションカードに関し、それをこの2ターンで取るかどうかは、ゲーム上重要なテーマになっていきます。3ターン目以降、手に何金入るかは、2ターン目までの手によって完全にランダムになるのに対し、2ターン目までの展開は完全に予想できるからです。
ですので、各戦法との相性に加え、初手との相性という項目を設けて、それぞれ書いて行きます。尚、断りなく「初手」と書いた場合、それは1ターン目・2ターン目での行動を指します。「初手で買うかどうか」は「2ターン目までに買うかどうか」と同義です。

アクションについて

基本的にはアクションカードは、カードのアクション数に応じて次の3つに分類してます。

  • アクション終了(0アクション)
  • アクション継続(1アクション)
  • アクション増加(2アクション)

公使と闇市場

プロモーションカードとして公使(ENVOY)と闇市場(BLACK MARKET)がありますが、基本的には除外して考えます。持ってない方も多いでしょうし。

2コスト

はい、ここからが本番。まずは各コストごとに大まかな話をしたあと、個別のカードついて。
まずは2コストのカード。

  • 地下貯蔵庫
  • 礼拝堂
  • 手先(陰謀)
  • 中庭(陰謀)
  • 秘密の部屋(陰謀)

この6種類。
基本的には添え物的な扱いと考えています。3金に届けば銀貨(SILVER)が買える。直接的にカードの価値を高めることができる。しかし2コストのときは銀貨も買えない。そういう場合にどうするか? という妥協の産物になりがち。基本的には3金以上あるときは、3コスト以上のカードを買うべきで、わざわざコインをムダにしてまで買う必要はない。
例外は礼拝堂。このカードだけはわざわざ買うだけの価値がある。仮に礼拝堂と他のアクションカードを購入してスタートした場合、コインを購入していないから、手の内は7枚の銅貨のまま。12枚で7金だから、0.58。しかし3ターン目で礼拝堂を使い、屋敷3枚と銅貨1枚を捨てることができた場合、8枚で6金となり、0.75。一気に価値が上がるし、カードの枚数という分母が減るので、この後、価値の上がり方が大きくなる。もう1枚の屋敷を処分できれば、デッキはコインとアクションカードのみになるので、展開が非常にラク
礼拝堂だけは狙いに行き、それ以外は2金になったときに取るという感覚でいいんじゃなかろか。

初手での優先順
  • 礼拝堂→中庭→手先→秘密の部屋→堀→地下貯蔵庫

礼拝堂だけは3-4スタートでも取ることを検討してもいいカード。あとは2-5スタートのとき限定。
堀・地下貯蔵庫は買わないこともある。2-5スタートで買える2コストのカードが堀・地下貯蔵庫だけの場合、あえて何も買わずにターン終了することも。
というのも、堀はアクションカードが被ったときに、コスト5のカードを優先して使用するはずだから、使えない場合がある。地下貯蔵庫は他のアクションカードと被ったときにでも使える利点があるものの、銅貨4枚と地下貯蔵庫という手札になった場合に使えない。
そういうリスクとアクションの効果を天秤にかけた場合に、わざわざ買うほどのカードか? という疑問がどうしてもある。コインを生むとは限らないアクションカードでデッキを厚くするよりは、あえて買わないという選択もあるのではないか?

堀(MOAT)

アクション終了カード。あまり好きじゃない。他に取るカードがなければ買うよ、という感じ。カード2枚引いて終わりというのもアレですし。基本的にアクションは継続してナンボだと思ってるので、効果一発で終わりというカードはあまり持ちたくない。強力な効果があるならともかく、2枚引くだけで、且つ、その2枚にアクションカードが含まれても使えないですしねえ。
攻撃を防げるという点はいいんだけど、かといって攻撃されたときに、堀が手札に入っているかという確率を考えると、攻撃を防ぐというのはほんのおまけ程度に考えた方がいいんだと思う。デッキが15枚のときに、中に堀が1枚入っていれば、攻撃を防ぐ確率は3分の1。まあそんなもん。基本的に低確率。低確率に身を委ねる気にはならない。「複数持てば防げる確率が上がるじゃないか」という考え方もあるけど、複数持っても手札に被って来ては意味がない。都合よく分散して手札に来るから攻撃を防げるのであって、分散する保障がない以上は複数持ったとしても攻撃を防ぐ確率が劇的に上がるわけじゃない。メチャメチャ圧縮していれば堀が手札に入る可能性は上がるけどねえ。でもそこまで圧縮するなら、もっと効果的なアクションカードを使って、さっさと勝負を決めに行った方がよろしいような。
2金なので仕方なく掘を買って、運良く攻撃を防げばそれはそれで良し。ダメならダメで2枚は引けるから、2枚引いてなんとかお金引いてより高いカードを。これに依存するようじゃ厳しい展開ぞな。

コイン戦法 相性:普通

良くもなく悪くもなく。まあ、どうせ銀貨に手が届かないんだから、とりあえず買っとく手はあるわね。
ただ買いすぎは禁物。手に被る可能性が上がるし、コインを引く可能性が下がる。1枚ならいいけど……という感じ。

アクション戦法 相性:普通

コンボの相方としては少々物足りない。まあ成り立たないこともないけど、カードの引ききりまで期待するのは難しいんじゃないですかね。

圧縮戦法 相性:普通

圧縮したデッキの中に堀があると、攻撃を防ぐ確率がそれだけ上がるので、効果はある。あるが、デッキ10枚の中に堀が1枚で、やっと攻撃を防ぐ確率が5割。5割が常に起きるとは限らない。
それに礼拝堂がある場なら、2金で堀を選んでいる場合じゃないし。少しでも圧縮するチャンスを増やすべく、礼拝堂2枚体制でもいいくらい。堀を入れる場面はないような。

庭園戦法 相性:良

2コストなので買いやすく、3山切れを目指すのにうってつけ。アクションカードの効果を期待して購入するというより、安くて品切れになりやすそうだから買うという位置づけ。デッキ枚数が増える戦法なので、どうせ攻撃を防ぐ効果は期待できませんしなあ。

寵臣戦法 相性:悪

アクションが終わるカードなので、どうせ使えない。寵臣と相性がいいのは継続するアクションカードなので、これはちょっと。

初手で取るか?

2-5スタートで、Attackカードが1枚以上場にあるなら取る。が、Attackカードがないなら取らないことも。攻撃が防げる可能性がある上に2枚引けるからいいのであって、防ぎたい攻撃がないならば、わざわざ取る必要もないのかなと。
他のアクションカードが使えるなら、堀を使ってられないので、使ってられないカードでデッキを厚くするよりは、あえてスルーし、使いたいカードの回転数を上げたいですね。

地下貯蔵庫(CELLAR)

アクション継続カード。カードを交換できるので、デッキが厚くなる終盤に効く。どうしても手の中に勝利点カードが増えてきますしね。勝利点カードを交換できるので、デッキの厚みを解消できる。
ただ、序盤ではそんなにいらないような。そもそもデッキの中に不必要なカードがあまりない。最初の10枚のうち、勝利点カードが3枚だから、不必要なカード率は30%。これが初手で2枚アクションカードを買うと、12分の3になるから25%。勝利点カードを買いにかかるまでは、この不必要なカード率は下がる一方。必要なカードを買い集める序盤から中盤に向けて効果は下がり、勝利点カードを買い集める中盤から終盤に向けて効果を上げていく。
なのであまり序盤で手に入れてもしょうがないような。あくまで中盤以降の展開を有利にするカードであって、序盤で効果的なカードではない。必要なカードを一通り手に入れ、それらが回りだそうというタイミングで買っても遅くない。

コイン戦法 相性:普通

どうせ2金じゃ銀貨は買えないし、2金のときにとりあえず買うという選択はアリですね。継続カードだし。
ただ、それ以外で積極的に買うカードじゃないよね。3金以上あるなら、とりあえず銀貨だしね。

アクション戦法 相性:良

コンボをつなげるために、アクションカードを手に入れる手段としてとても優秀。場合によっては手札全部換えてでもアクションカードを手に入れ、アクションを継続すべき場面もある。何枚あっても困らない。
組み合わせとしては図書館と相性がいい。図書館は手札を7枚にするカードなので、手札を減らすカードと相性がいい。手札5枚の中に地下貯蔵庫と図書館が入った場合、地下貯蔵庫で他のカードを交換してから図書館を使うと、この時点で手札3枚になっているために、4枚引くことができる。アクションカードを横にはじくことができるし、他のプレイヤーに利する点もないので、議事堂よりもはるかに強力な効果が得られる。

圧縮戦法 相性:普通

圧縮は高価値のカードでデッキを埋め尽くす戦法なので、交換すれば当然にいいカードを引けますよね。カードを交換することで得る利幅が、他の戦法に比べて大きいし安定している。
ただ、序盤に手にある必要は必ずしもない。特に礼拝堂が場にある場合、1ターンに4枚処分して、さっさとデッキを軽くした方がいい。その場合、銅貨であろうが屋敷であろうが、礼拝堂とともに手に入ったカードを処分するのが普通なので、不要なカードを捨てて交換する選択が序盤になく、活躍する余地がない。
圧縮効率を高めるために、不要なケースがありますよ。2金ならば礼拝堂を先に買うはずだし、さらに2金のターンがあった場合、もう1枚礼拝堂を買って、圧縮スピードを加速させた方がいい場合も多いし。

庭園戦法 相性:良

カードの枚数を増やす戦法なので、後半は不要なカード祭りになる。そういう意味で、交換が活躍する余地は大きいですよね。
また2コストというのも魅力。買いやすいし、3山切れの対象にしやすい。何枚買ってもムダにならないので、何枚買ってもいい。地下貯蔵庫と屋敷、そして庭園で3山切れというパターンが多いんじゃなかろうか。

寵臣戦法 相性:良

寵臣のお供としてかなり優秀。寵臣で押す場合、コインとアクション終了カードは使う余地がない。なので、手元に入ったそういうカードを交換し、寵臣などに換えるという選択を繰り返すことで、より寵臣を機能させることができる。
手札に複数寵臣があれば、気兼ねなくプラス2コインの効果を発揮させることができるし、地下貯蔵庫を使ったことで減るカード数は、寵臣の交換機能で4枚に回復する。デッキに加えて損のないカード。

初手で取るか?

取るとしたら2-5スタートの時だけだが、個人的にはあまり取りたくない。何も買わずにターンを終了したい。
積極的に買うとしたら、5金のときに買うカードと相性がいい場合。例えば魔女。なるべく早く他のプレイヤーに呪いを押し付け、序盤の展開を妨害したいので、魔女を早く引けるようにしたい。地下貯蔵庫はそのスピードを速めるので、魔女の相方として欲しい。
あるいは寵臣。2枚目の寵臣を買うまでのスピードを上げる。寵臣はあればあるほど強力になっていくカードなので、そのスピードが上がることは、かなり有利な材料。5コストに届くターンを誰よりも早く繰り返し、誰よりも多くの寵臣を確保して、後々の展開を有利にしたい。

礼拝堂(CHAPEL)

アクション終了カードだが、優秀。かなり優秀。というか、このゲームの重要カードのひとつ。礼拝堂がある場かどうかは、最初に確認したい要素。礼拝堂・庭園・寵臣の有無によって、展開はかなり変わる。
1ターンで一気に4枚処分することができ、一気に圧縮が進むという点がでかすぎる。しかもその効果を得るコストがわずか2。どんな初手でも買える。2-5スタートならまったくムダがない。礼拝堂がある場で、且つ5コストに強力なカードがある場合、2-5スタートであることの強みがでかい。でかすぎる。
ただ、礼拝堂を買うイコール圧縮戦法に向かうということなので、戦法がバレバレになることは覚悟しないとね。礼拝堂を買って圧縮しないという選択肢はほとんどないので。
その場合、盗賊や詐欺師、仮面舞踏会などを買われ、攻撃される可能性が高まる。特に仮面舞踏会は厄介で、Attackカードではないので、堀でも防げない。
逆に言うと、他のプレイヤーが初手礼拝堂で行く場合に、これらのカードを買って対抗する手段もアリ。特に相手が2-5スタートで、自分が3-4スタートの場合、同じことをしていては届かない可能性がある。そういう場合に、これらのカードをかってけん制する意義はある。詐欺師ならプラス2コインの効果があるから、序盤に買っておいて損があまりないですしなあ。

コイン戦法 相性:悪

コインをかき集めるというシンプルな戦法に礼拝堂がどれだけ効くかというと微妙。効果はないとは言えないし、2金ならどうせ銀貨を買えないので、とりあえず購入して屋敷を処分する考え方はアリなんだけど、屋敷3枚を都合良く処分できるかどうかは運次第だし、礼拝堂の1枚分、コインを引く可能性が下がるので、序盤にどれだけ有利になるんだろうかなあと。
コイン戦法で礼拝堂を取るくらいなら、他の戦法に切り替えたほうがいいし、コイン戦法で行くなら礼拝堂以外を買った方がいいと思う。魔女がある場で呪いを引かされる展開の備えとして、という考え方もあるけど、そういう展開になりそうならば、逆に魔女を買う側になって相手に呪いを押し付けるべき。やられて困ることがあるなら、それの対応策を準備するより、先に同じ事を仕掛ける方がたいていの場合に一手早い。
となるとどんどんコイン戦法からは離れていくわけで。相性的にはそんなに良くない。

アクション戦法 相性:良

アクションをつなげる環境づくりに効果的。圧縮をかけたデッキの方が、アクションを継続させやすいので、そういう意味でアクション戦法と圧縮戦法をつなげる潤滑油的なカード足りうる。
序盤に屋敷・銅貨を処分し、祝祭などのアクションを増やすカードや、仮想コインを生み出すカードを購入。アクションの最大値と、デッキの価値を高めていく。序盤に圧縮が進むことで、中盤以降の展開に幅が生まれるし、有利な展開になるはず。

圧縮戦法 相性:良

そりゃ良いですよ。良いに決まってます。つか、圧縮戦法をするにあたり、ベストのカードですからね。
逆に言うと礼拝堂のない場では、圧縮戦法の効率が悪い。礼拝堂あっての圧縮戦法ともいえないくらい。礼拝堂がある場のみ、圧縮戦法のみでも勝負になるが、あとは他の戦法の補完程度という位置づけ。
そのくらい礼拝堂は効果があるカードで、強い。

庭園戦法 相性:悪

狙う構図と正反対の効果。カードをなるたけ増やしたい戦法で、カードを減らすためのカードを手に入れてもしょうがない。
「より庭園を手に入れやすいデッキをつくるために」という考え方もなくなないが、それならば、その完成した圧縮デッキを使って属州を買いまくる展開を考えた方が良く、圧縮したあとに庭園というのは、遠回りすぎる。

寵臣戦法 相性:良

邪魔なコインを処分できるので有効。寵臣戦法ではコインの効果が薄いので、そのコインを処分する方法として持っておきたい。寵臣で2コインを得つつ、礼拝堂で圧縮をかける作業を1ターンでこなせるので、寵臣の相方として悪くない。
仮に2-5スタートの場合、寵臣・礼拝堂ではじめると、寵臣は実質デッキ枚数を増やさず、2コインのプラスを生むので11枚で9金。1枚あたりの価値が0.82。それに対し2金のターンで購入せず、寵臣・購入なしにすれば10枚で9金、0.9。こちらの方が効率良さそうに見える。
しかしこの後、圧縮が進むことによって効果が上がる。次のターンで礼拝堂を引き、礼拝堂以外のカード4枚を処分した場合を想定してみる。

  • 銅貨1枚・屋敷3枚……7枚・8金 1.14
  • 銅貨2枚・屋敷2枚……7枚・7金 1.0
  • 銅貨3枚・屋敷1枚……7枚・6金 0.86
  • 銅貨4枚・屋敷0枚……7枚・5金 0.71

屋敷が1枚以上あるケースでは、圧縮で4枚処分することで、それまでの0.82から価値を上げることができる。屋敷2枚を処分できれば、1枚あたりの価値は1となり、毎回5金を得る計算となり、毎ターン寵臣を得ることができる。デッキが7枚になれば、寵臣もかなり引きやすい。
また銅貨4枚のケースでは、銅貨1枚を処分し、3金で銀貨を買えば、11枚で10金、0.91となる。礼拝堂をかける場面において、最悪のカードの組み合わせでもロスは大きくない。
また礼拝堂・寵臣・銅貨・銅貨・銅貨という場面では、寵臣の効果で合計5金になって、寵臣を買うことができる。圧縮は進まないものの、寵臣を買うというミッションはこなせるわけで、どういう手札の引きになろうとあまり困らない。礼拝堂を使える場面では使ってウマー。使えないケースでも、それはそれでウマー。寵臣と礼拝堂は汎用性の高い組み合わせで、個人的には好き。

初手で取るか?

欲しい。銅貨と屋敷を処分しやすい初手だからこそ欲しい。2-5スタートなら迷わず。3-4スタートでもわざわざ買うだけの価値がある。
ただ、場のアクションカードの組み合わせと、他のプレイヤーの行動には注意したい。仮想コインを生むアクションカードがない場で、盗賊がある場合には厳しい展開になることが予想される。また初手攻撃カードのプレイヤーが多い場合は、圧縮をかけて攻撃対象を狭めるメリットに乏しい。より狙われやすくなる。
基本的には「とりあえず礼拝堂」でいいのだけど、盗賊・詐欺師・仮面舞踏会、そして破壊工作員がいる場には注意。

手先(PAWN)

アクション継続カード。展開とか戦法によって4つの効果を選べるため、汎用性が高いし、様々な場面に対応できる。序盤から終盤まで、様々な効果が万遍なく機能する。2金を持っている場合にとりあえず買っておいて損はないような。
ただ決め手には欠ける。いろいろ効果はあるがすべて1。アクションもドローも、Buyも仮想コインも1。1アクション・1ドローにすれば手札はいってこいで、また5枚状態に残るが、それだと仮想コインの効果を使えない。仮想コインの効果を使えば、アクションが止まるか、ドローを諦めなくてはならない。とりあえず買っておいて損はないけど、さほどの得を直ちに生み出すカードじゃない。
ただ、ドローを諦めることで逆に効果的になる組み合わせもある。例えば図書館。1アクション・1金にすると手札が減って、1金手に入る。ここで図書館を使うことで、使った分のカードを補充し、7枚まで増やせる。手札が減る方が、図書館的には都合が良い。
とはいえ、基本はあくまでサブ的な役割。まさに手先。メインがあってこその手先じゃないでしょうか。

コイン戦法 相性:普通

可もなく不可もなく。手持ちにアクションカードや銀貨・金貨が少ない状態であれば、1ドロー・1金を選んでおくといい気がする。最低でもプラス1金。うまくコインを引ければ、その分もプラス。実質デッキ枚数を増やすカードでもないし、とりあえず取っておいて損がない。

アクション戦法 相性:普通

普通。あって悪いカードではないが、良いカードでもない。2金あって、2コストのカードがないのであれば、とりあえずというカード。とりあえず以上ではない。このカードがたくさんあっても、カードの引ききりを期待できないから。

圧縮戦法 相性:普通

同じく可もなく不可もなく。実質デッキ枚数を増やすカードではないので、圧縮戦法と矛盾しない。礼拝堂と手札に被った場合も、1アクション・1カードを選択すれば引きなおせるので、ロスもない。
礼拝堂を増やす必要がない場合に買っておいてもいいカード。

庭園戦法 相性:良

2金で買える上に、Buyが増えるのがうれしい。3山切れを狙うのに丁度いいし、Buyを増やすことで、デッキの枚数を増やしやすい。庭園を枯らしたあとや、2金しか行かなかったときに買うべきカード。2金の場合、序盤は屋敷よりこっち。

寵臣戦法 相性:良

寵臣とはかなり相性がいい。1アクション・1金を選択することで仮想コインを積み、手下を使いきったら寵臣で4枚交換。さらに寵臣と手下が来た場合は、手下を同じように仮想コインにし、再び寵臣で交換……という展開が可能。仮に手札のなかに寵臣がなく、手下しかない場合でも、1アクション・1ドローで使って、寵臣の引きを期待できる。寵臣の忠実な手下として名前通りの役割を果たす。絶妙な組み合わせですね。
5金あれば迷わず寵臣。5金に届かないなら手下。コインを増やしても、この戦法ではあまり効果がないので、3金、4金でも銀貨とかを買わず、手下でいいくらい。

初手で取るか?

2-5スタートなら買っておいて損はない。どんな展開にも対応できるし、どんな戦法も邪魔しない。3ターン目以降、どんな展開になっても活躍する余地がある。なかなか好きなカードですね。
ただ、3-4スタートでわざわざ買うほどではない。あくまでも手下。主があってこその手下。3金以上あるなら、主を買うべき。主を買えない場合の選択肢として考えたい。

中庭(COURTYARD)

アクション終了カード。非常に優秀なカードだ。他のドロー系のアクションカードがない場合、このカードの奪い合いになるんじゃなかろか。
ポイントは3枚引いて1枚戻す点。実質2枚ドローで、効果は堀と同じなのだけど、この「戻す」という効果によって、単純な3枚ドローの鍛冶屋より、効果が上回ることが多い。鍛冶屋より汎用性が高い。堀よりは当然上。3金以上あるケースでも中庭を買ってもいいくらいで、序盤にあると何かと役立つ。
特に効果的だと思えるのは、アクションカードの被りを防止できる点。アクションが終了するカードなため、ドローの結果、アクションカードを得たとしても、そのアクションを使えないわけだが、1枚山札に戻すという効果により、そのロスを抑えることができる。3枚ドローで2枚以上引いた場合はどっちみちロスがあるが、序盤は2枚以上のアクションカードをドローする可能性は低い。序盤のロスを最小限に抑えることができる。
アクションカードの組み合わせによって使う場面を選ぶ礼拝堂より、こっちの方が万能。

コイン戦法 相性:良

かなり役立つ。非常に便利なカード。
単純にカードを引けることにより、手札のお金を増やすことができるし、中盤以降では3枚ドローの結果8金をオーバーした場合、オーバーした分のコイン1枚を戻すことにより、オーバーコイン状態を短期的に解決できる。
具体的には3枚引いた結果、11金になった場合。このときに金貨を山札に戻せば、ありすぎたコイン状態が解消され、属州購入にムダがなくなり、同時に次のターンで金貨を引くことができる。次のターンで高コストなカードを買える可能性が高まるわけだ。
これは序盤の4金、5金、あるいは7金のケースも同様で、どうせ4金、5金でも銀貨、7金だと金貨と決めているなら、余ったコインを山に戻せばいいのだ。
手の内のコインの流れを調整することができるので、活躍する場面はかなり大きい。

アクション戦法 相性:良

3枚ドローできるという意味で、アクションをつなげる際のカード供給源になりうる。自分で1枚手札を戻すので、次引くであろうカードが1枚わかるのも大きい。スパイにつなげると、その判明したカードを得られるし、さらにその次のカードがわかる。
買いやすく効果も大きい。こりゃ便利ですね。

圧縮戦法 相性:普通

まあ使えなくもないですが、アクションが終了してしまうので微妙な場面も。アクションをつなげることを意識した圧縮戦法ならかなり有効ですけどね。他の戦法との組み合わせによります。

庭園戦法 相性:普通

3山切れを狙いやすいが、Buyが増えないのでどうなんでしょうね。同じ2コストなら手先の方がいいし、3コストの木こり、工房の方が使える。
カードの枚数増加にはつながらないので、効果は薄め。

寵臣戦法 相性:普通

寵臣で行く場合、アクション数を増やさない限りは、アクション終了カードを使う余地がないので、あってもしょうがない。2-5スタートで、他の2コストのカードがないなら取るけどもね。序盤では使う余地がややある。中盤以降では不要になる気がするけども。

初手で取るか?

アリですね。2-5スタートならもちろんのこと、3-4スタートでも取ってもいい場面があるくらい。それだけ3枚ドローの1枚戻しという効果は大きいし、汎用性が高い。得が大きく、困る場面が少ないのは、初手を考える上でとても重要。
ただ、0アクションのカードであることには間違いないわけで、あまり0アクションのカードとは組み合わせたくはない。アクションのロスがないように、継続するアクションカードを初手では組み合わせるといいです。手札で被った場合、両方とも使えるし、3枚ドローの結果、継続する方のアクションカードを引いた場合は、山札に戻せる。中庭・祝祭というようなパターンね。
アクションのロスをなくすためにも、そういう形で行きたいですね。

秘密の部屋(SECRET ROOM)

アクション終了カード。攻撃を完全に防ぐことはできないが、このリアクション効果はなかなかおもしろく、盗賊の攻撃を受けた場合に、このカードを使って逆利用することもできる。
このカードが手札にあったときにAttackを受けた場合、山札から2枚引いて、2枚を山札に戻す。その場合に、盗賊であれば戻す2枚をコイン以外にすれば攻撃を受けないし、勝利点カードを2枚戻せば、その2枚が捨て札にまわり、その分デッキが効率的に回転する。また処分したい銅貨を1枚戻せば、盗賊を使ったプレイヤーは、その銅貨を自分がもらうか、処分するかの二択を迫られ、結果的に圧縮が進むという結果を招く。盗賊がある場とは相性がいい。
ただ掘と違って攻撃を完全に防ぐことはできないので、基本的にはリスクコントロール程度。詐欺師を使われたときに、大事なカードを換えられてしまうよりは、銅貨を呪いにされた方がマシとか。そういう使い方が一般的で、防御カードとしては堀同様多くを期待できない。
あとはメインの効果だけど、こちらもおもしろい。捨て札1枚で1金になるということは、勝利点カードも1金に換えられるということだし、アクションカードが被った際のロスも抑えることができる。序盤の勝利点カードがあまりムダにならない。
勝利点カードを圧縮する手段がない場合に、このカードの効果によって1金に換え、より高額のカードを買うことができる。圧縮がないときの代替手段として有効。バロンと組み合わせれば、序盤の屋敷が猛威を振るうんじゃなかろうか。

コイン戦法 相性:普通

このカード自体はコインでも何でもないので、秘密の部屋を買うことで、より高額のコインを引く可能性を高めるよりは、買わない方が正解だと思いますね。

アクション戦法 相性:良

アクションやドローの効果がないので、中盤までは使い道があまりない。だから相性が悪いように見える。
だけども、後半、デッキの中で勝利点カードが増え、それでも尚、カードを引ききることができるような環境になると、途端に威力を発揮する。勝利点カードを片っ端から1金に換えられるので、手札を際限なく増やせる環境があると、爆発的な性能を発揮する。
呪いとかがあっても苦ににならないですしね。中盤を乗り切れば、途端に強いカードになるし、偵察員と絡めてもおもしろい。終盤向け。序盤は微妙。

圧縮戦法 相性:悪

不要なカードを処分する戦法なので、不要なカードを金にするこのカードとの相性は悪い。他の戦法で使いましょう。

庭園戦法 相性:良

カードを増やしまくる戦法であり、どうしても勝利点カードの割合が増えるので、相性はかなり良い。2コストというわけで、3山切れも狙いやすいし。こりゃいいですね。

寵臣戦法 相性:普通

あんまり良いとは思えない。アクションが終了するので、寵臣戦法ではあまり使えない。
活躍する場面があるとしたら、相手の寵臣に対する備え。4枚交換となったときに、必要なカードを2枚山札に戻せる。そしてそれをすぐさま手に戻せるわけで、必要なカードの避難というリスクコントロールに使える。
ただ、あくまで受身用で、積極的に使いたいカードではないですよね。2金あるなら買っとくかという程度。

初手で取るか?

2-5スタートなら取ってもいいかなと。あっても困らない。困らないし、屋敷を処分できない場において、有効に活用する数少ない手段なので、活躍する場面は大きい。
このカードが手札に来たターンは、確実に4金得られるということを意味しますしね。購買力が安定するので、計算が立ちます。悪くないです。ウエルカム。

3コスト

3コストのアクションカードはこちら。

  • 木こり
  • 宰相
  • 工房
  • 大広間(陰謀)
  • 貧民街(陰謀)
  • 仮面舞踏会(陰謀)
  • 願いの井戸(陰謀)
  • 詐欺師(陰謀)
  • 執事(陰謀)

この10種類。
銀貨と同コストなので、3コストのアクションカードを買うときは、銀貨より効果が上回るかどうかを常に考慮に入れたい。銀貨の方が得なら銀貨を買えばいい。そういうところで遠回りする必要はないし、直接的な方法があるなら、そっちをとればいい。
またアクション数とも相談に入れたい。0アクションのカードばかり増えても被るばかりで、ロスが大きくなる。0アクションのカードは手札5枚のうちに1枚あればいいわけで、実質カード枚数の5分の1が限界。
そういうアクション回数の限界を突破する上でも、村、そして貧民街が効いてくる。これらのカードで増やしたアクションの数だけ、アクションをつなげることができる。1対1の場合はこうしたカードの取り合いになることが多い。自分が取らなければ相手に取られる。相手に先んじて確保していきたい。
そのための戦略として、工房などで手に入れつつ、同時に買っていくのか。それともBuyを増やし、1ターンで2枚買うのか。1ターンに1枚手に入れるだけでは、相手に差をつけることができない。差をつけるには1ターン2枚手に入れる体制が必要となってくる。アクション・3金か、2Buyで6金か。このどちらで行くのか。
あるいはそうしたアクションカードの確保を諦めて、アクションをつなげない戦略で行ってもいい。特に庭園戦法で行く場合は、アクションがつながることを計算できないので、庭園を確保しつつカード枚数が増えるようにすればいい。木こりでBuyを増やせばいいし、工房で庭園を増やせばいい。
3コストのカードに対する考え方で、戦法が決まると考えていいんじゃないでしょうかね。

初手での優先順
  • 執事→詐欺師→宰相→工房→木こり→仮面舞踏会→願いの井戸→貧民街→村→大広間

基本的には銀貨を上回る効果を期待できなければ銀貨を買った方がいいわけで、そういう意味では仮想コイン2を生むカードが優先される。
そういう意味で、初手で買いたいと思うのは木こりまで。仮面舞踏会以降はカードの価値が高まらない。仮面舞踏会はカードを1枚圧縮できうるので、他に選択肢がないのならまあいいかなと思うがねえ。積極的に手に入れたいカードだとは思わない。
積極的に買いたいのは執事・詐欺師・宰相。宰相は侮られやすいですけど、個人的にはかなり好きですね。結構強力よ。
あと初手に村を買う人が多いけど、初手の村は悪手だと思ってる。実質デッキ枚数を増やさないものの、カード1枚あたりの価値を高めるわけでもないし、2アクション増やしたところで、そもそも村以外のアクションカードが2枚デッキの中にない。村の確保を急ぎたいのはわかるけど、初手は購買力を高めた方が、結果的に村を数多く手にする。
村は0アクションカードが2枚以上になりそうな段階に買うもので、3ターン目以降でいい。初手では避けたい。

木こり(WOODCUTTER)

アクション終了カード。Buyが増えるのが特徴で、2金得られるのもあわせ、基本的には買い物用。
効果が極端なので、このカードが有効な場面は限られる。限られるが、使える場面にハマると、それはそれで強い。
使い道はもちろん庭園戦法。それ以外では……どうなんでしょうね。他に優先すべきカードがあると思いますよ。

コイン戦法 相性:悪

3金なら銀貨を買えばいいんじゃないですかね。コイン戦法なわけですから。

アクション戦法 相性:悪

アクション数に絶対の自信があるなら購買力を高めるために持っていてもいい。が、アクションもドロー発生しないカードなので、アクションをつなげるときには邪魔になる可能性が高い。まだコインの方が使いやすく、銀貨より劣る。

圧縮戦法 相性:悪

わざわざデッキを圧縮して、何故このカードを手に入れるのか、という問題がある。Buyを増やすカードを圧縮戦法で組み合わせてもねえ。

庭園戦法 相性:良

最適。つか、この戦法以外の使い道が思いつかない。アクションをつなげにつなげて、余ったアクションで仮想コイン2を得る方法もなくはないが、直接的ではないし、カードを増やすという目的に合致する庭園戦法以上の組み合わせがない。
2金得るので庭園にも手が届きやすいし、届かなくても屋敷が買える。庭園・屋敷がなくなったら、残り枚数が少ない2コストのカードを狙い、山を枯らしたい。余ったBuyで銅貨購入。Buyの数だけカードを手に入れ、少しでもデッキを厚くしたい。

寵臣戦法 相性:悪

これまた使う場面がない。アクション数が増えるカードに恵まれた展開ならばともかくねえ。

初手で取るか?

あまり取りたくない。庭園戦法で行くと決めているならともかく、それ以外の戦法を考えているなら、とりあえず銀貨でいいような。その方が柔軟な戦法をとれる。
基本的に庭園戦法のためのアクションカード。初手で決め打ちするのはどうなんでしょうね。もうちょっと展開を見守りたいところですけどね。

村(VILLAGE)

アクション増加カード。アクションをつなげる際の基本となる。2アクションの効果は大きく、しかも1枚引けるので、実質デッキ枚数も増えない。村を連発で出すものの、他のアクションカードが出てこない「どや顔ビレッジ」状態になっても、まあ結局は1枚引けるわけで、なかなか優秀なカードですよね。
デッキに何枚あっても困らないし、これがあればあるほど0アクションのカードが活躍できる余地が生まれる。アクションの最大値を決めるカードであるので、他のプレイヤーとの争奪戦になりやすく、売り切れになりやすいカード。
相手に取られまくるとフルボッコフラグ点灯。その場合はコンボがつながる前の早期決戦を目指したい。デッキが完成する前にリードを築き、先行逃げ切りを図るか、さっさと3山切れで終わらせたい。

コイン戦法 相性:悪

1枚引けるだけならいってこい。さほどメリットがないので、それなら銀貨を買いたい。

アクション戦法 相性:良

この戦法の根幹を成すカード。早めに村を手に入れるとともに、工房や改築などの効果を利用し、さらに村を手に入れる。村が村を呼び、他のカードの効果をさらに引き出す展開につなげたい。
基本的には村優先。他のプレイヤーとの争奪戦になるようなら、他のカードを後回しにしてでも確保した方がいいし、争奪戦にならないのであれば、村よりドロー系のカードや、工房、改築を優先したい。最大アクション数を上回る0アクションのカードは必要がないが、0アクションのカード枚数を大きく超える最大アクション数もまた必要がないので。
有望な相方としては中庭、鍛冶屋など。カードを引いて、アクションカードを確保。次のアクションを補充し、さらに村を使い、ドロー系のアクションでカードを補充し……の連鎖で手札をすべて引ききるのが理想ですね。

圧縮戦法 相性:良

圧縮をメインに据える戦法とはいえ、圧縮するだけでは勝てないし、アクション数を多くすることで、圧縮スピードを高めたり、効率を上げることができるので、圧縮のともにあるといいですね。実質デッキ枚数が増えないのも魅力。

庭園戦法 相性:普通

アクションが増えたところで、薄くなったデッキから新たなアクションカードが補充されることが期待できない。それなら銀貨とか木こりの方がいいんじゃなかろうか。

寵臣戦法 相性:良

かなり相性がいい。手札に寵臣と一緒に来たとする。その場合、とりあえず村を使ってから寵臣で4枚交換をすると、その交換で寵臣以外のアクションカードを得た場合、そのアクションを使いつつ、4枚交換をまわすことができる。
寵臣戦法で、0アクションのアクションカードを使う数少ない方法。組み合わせるとかなり強力ですね。

初手で取るか?

取らない。取ってもデッキ1枚あたりの価値が上がらない。3ターン目以降の購買力が上がらないし、3-4スタートの4金ターンで、0アクション且つ仮想コイン0のアクションカードを買った場合、実質デッキ枚数11枚で7金、1枚あたり0.64とスタート時よりカード1枚あたりの価値を下げてしまう。
また村を買って2アクション増やしたところで、初手終了時点での村以外のアクションカードは最大で1枚。どっちみち1アクション分ムダ。それならば3ターン目以降に買えばいい。デッキ2周目で村が登場する必要はなく、3周目でいいのだ。

宰相(CHANCELLOR)

アクション終了カード。だが、残り山札をすべて捨て札にし、シャッフルすることで山をリセットできる効果がある。アクションが終了したとしても、このターンで購入したカードをすぐにデッキに回すことができるため、実は強力。地味ながら強いカード。一般的には人気が低いカードのようだけど、個人的には好きなカードですね。
買うなら初手。早いタイミングがいい。購入ペースが他のプレイヤーと同じ場合、誰よりも早くデッキを回すことができ、強力なカードをいち早く使うことができる。序盤にこの効果を使ってリードできれば、中盤以降の展開がラクになる。普通に銀貨を買うなら、デッキリセットの効果があるこちらを買う方がいい。
ただ、アクション終了カードなので、買いすぎは禁物。1枚で十分だし、2枚投入は過剰な気がする。2枚投入はよっぽどのケース。

コイン戦法 相性:良

アクションカードを多数抱える戦法ではないので、宰相1枚アクションが被る心配もなく、安心して銀貨気分で使える。買った銀貨・金貨を即座にデッキに回すことができるので、なかなか有効なアクションカードですね。
ただ2枚以上はいりませんよ。手札に宰相が2枚来ても、1枚しか使えないから。宰相の2枚目を買うくらいなら銀貨です。

アクション戦法 相性:普通

0アクションのため、アクションの継続性に難があるが、序盤から中盤にかけて、購入したアクションカードをデッキに回すスピードが速まるので、使う余地はある。
3金の場合、村などのアクションが増えるカードを優先したいが、3コストの中にアクション増加カードがなく、そうしたカードは4コスト以上の場合(鉱山の村など)、とりあえず宰相を1枚確保してみるのはいいんじゃなかろうか。ま、逆にそういうケースでない限りは、素直に村でいいのだけれど。

圧縮戦法 相性:悪

あれば機能するが、なくてもいいよね、という程度。圧縮スピードを速める可能性はあるが、大抵の圧縮アクションカードは0アクションであり、そうしたアクションカードと手札に被った場合、宰相を使えない。また宰相を使い、圧縮を後回しにすると、圧縮スピードが遅くなる。
そういうジレンマが発生するので、ならば戦法を徹底すべく、宰相購入を見送った方がいいんじゃなかろうか。

庭園戦法 相性:悪

庭園戦法を取る場合、デッキが回るたびに価値の高いカードを引きにくくなるわけで、そうした薄まっていくデッキを回転させる意義がない。銀貨の方がいい。

寵臣戦法 相性:良

あらゆる場面で有効。0アクションのカードの中では、数少ない寵臣戦法向きのカード。
序盤では2金が寵臣購入の材料になる。序盤から中盤にかけ、寵臣と手札に被った場合、寵臣の2金と宰相の2金で計4金。他に銅貨1枚あれば宰相を購入でき、その寵臣を即座に回すことができる。
また中盤から終盤にかけては、山札と寵臣のカードを天秤にかけ、4枚交換で寵臣を手に入れる可能性が低い場合に有効になる。シャッフルして寵臣を山に戻し、2金ゲット。寵臣の数はこれで回復。寵臣の数が残り山札に余裕がある場合は4枚交換を選べばいいしね。交換しまくればどっちみちデッキが回り、次の1周がやがてやってくる。使い道は幅広い。
宰相を1枚犠牲にするケースを考え、宰相2枚体制でもいいくらい。どっちみち銀貨を買っても、それを生かす場面が低いのがこの寵臣戦法。コインよりは宰相。言葉の意味的にも丁度いいしね。寵愛を得た宰相が寵臣なわけで。

初手で取るか?

取りたい。買うなら初手。効果は初手が一番大きく、遅れれば遅れるほど効果が小さくなる。基本的にはスタートダッシュを決めるカードであり、デッキを回すためのカードなので、新しいカードを購入する序盤にこそ使いたい。
その場合気をつけたいのは、Attackカードの有無。Attackカードがある場では、攻撃の応酬になり、攻撃カードを購入しないと、攻撃を受け続けることになる。対戦者が多ければ多いほど窮地に追い込まれる。
その場合、宰相とAttackカードの組み合わせで初手を進めると、両者が被ったときにどちらかを使えない。宰相を使えば他のプレイヤーの先制攻撃を受ける可能性があるし、宰相を使わない場合は、宰相の効果がムダとなる。誠に悩ましいことになるので、この組み合わせは避けたいところ。
ただ、Attackカードがない場合は、0アクションのアクションカードが被ってもロスが少ない。攻撃を受けないので自分のデッキ構築を優先しても良いため、宰相を使用し、プラス2金で新たにカードを買い、それをさっさとデッキに回した方が効果が大きい。この場合は0アクションのカードと組み合わせても構わない。
Attackカードがある場合は銀貨やアクション継続カードで、Attackカードがない場合はアクション終了カードと。こういう組み合わせで行きたい。

工房(WORKSHOP)

アクション終了カード。汎用性の高いカード。4コストまでなら何でも手に入るので、アクションカードでもいいし、銀貨でもいいし、屋敷でもいい。用途が幅広く大助かり。
アクションを継続させるためのカードの多くは4コスト以内なので、そういうアクションカードをいち早く手に入れる手段として有効。村の争奪戦が起きた場合、工房があることで優勢に進めることができる。
難点は0アクションであり、アクションの継続性に難があることと、4コストまでのカードに限られるため、4コスト以内のカードに良いものがない場合、さして有効にならない。
使う場面を選ぶカードですね。

コイン戦法 相性:悪

序盤の銀貨を得る手段としては有効であるものの、中盤以降、金貨が欲しい場面には邪魔になる。属州を得る8金に届く可能性を押し下げる要因にもなりますしね。あまり組み合わせようと思わない。

アクション戦法 相性:良

コンボをつなげるパーツをかき集める手段としてかなり有効。村も鍛冶屋も鉱山の村も手に入る。とりあえず取っとけばいいんじゃないでしょうかね。あって困るカードじゃない。
問題はそうしたカードがなく、アクションをつなげるためのカードが軒並み5コスト以上の場合。この場合は銀貨をとって、5金に届きやすい体制を作ったほうがいいです。このカードを持つだけではカード1枚あたりの価値を下げるので、5金に届きにくくなる。銀貨を買って、銀貨・銅貨・銅貨・銅貨で5金という状況を生み出しやすくした方がいいですね。

圧縮戦法 相性:悪

圧縮をする場合、必要なカードは他にもあるはず。シンプルに銀貨でいいはずだし、0アクションのカードをデッキに入れ、礼拝堂などのカードが使いにくくなる状況を自らつくる必要はないですね。

庭園戦法 相性:良

かなり有効。無条件で庭園が手に入ることが大きいし、3山切れを狙う場合にも使えますよね。
またカード枚数を増やす手段になることも大きい。自動的に1枚手に入る上に、1枚購入できますから。活躍しそうです。

寵臣戦法 相性:悪

寵臣は5コストなので寵臣は手に入らないし、仮想コインのカードでもないので、寵臣購入を早めるわけでもない。
効果は薄いので、組み合わせとしては良くない。

初手で取るか?

4コストまでに優秀なカードが多い場合や、アクション戦法、庭園戦法を意識している場合には有効ですね。場合によっては工房・工房でもいいくらい。うまく決まればかなり強い。
でも0アクションのカードなので、個人的には他の0アクションカードを合わせたくない。工房が手札に2枚来た場合、1枚しか使えないわけですし。ちょっとリスキー。ギャンブルとしてはいいと思いますが、別に初手からギャンブルする必要もありませんし。
基本的にはアクションを継続するカードか、銀貨と組み合わせたい。0アクションのカードとの組み合わせはオススメしません。うまく決まれば強いけど、裏目に出たら弱いから。

大広間(GREAT HALL)

アクション継続カード。可もなく不可もなくという性質。1アクション・1カードの効果はあるものの、それ以外の効果はなく、勝利点が1点つくのみ。
したがってこのカードは、アクションカードというより、デッキを厚くしない勝利点カードという考え方がいいんだと思う。屋敷を買えば1枚分デッキが厚くなるが、大広間であれば1枚交換できるので、実質デッキ枚数は変わらない。
その「デッキを厚くしない」という意味合いが、屋敷より1コスト高い点に出ている。屋敷よりはこっちだが、決して優先して買うカードではないです。終盤、1点を争う展開になった場合に、屋敷を買うよりはこちらをっていうレベルですね。

コイン戦法 相性:悪

3コストなら銀貨でしょ。買うなら終盤くらいよね。屋敷よりはこっちの方がいいので。

アクション戦法 相性:悪

3コストなら他にいいカードがあると思う。銀貨でもいいわけだし。わざわざこちらを取る意義があまりない。

圧縮戦法 相性:普通

下手にデッキを厚くするよりは、という発想で買ってもいい場面はあるかもしれない。が、まあその程度よね。

庭園戦法 相性:悪

枚数を稼ぎたいわけだから、より安いカードを買った方がいいわけだし、その方が3山切れの期待値は上。

寵臣戦法 相性:普通

可もなく不可もなくとしか言えないカード。まあ、銀貨買ってもしょうがないし、銀貨買うくらいなら、デッキを厚くしないこちらを。

初手で取るか?

取らない。取る意義がまったくない。購買力も上がらないし、効果的なアクションもない。悪手のひとつ。他のアクションカードか銀貨を買いましょう。

貧民街(SHANTY TOWN)

アクション増加カード。効果がなかなかおもしろい。手持ちに他のアクションカードがない場合2枚引ける。アクション数を補給できるばかりか、他に使うカードがない場合は、カードまで補給できる。非常に使い勝手がいい。
村がない場合にはこちらでもいいかなと。村の代用としては十分なカード。ドローの効果はおまけ程度に。

コイン戦法 相性:普通

まあまあ。コインで埋め尽くす戦法なので、アクションカードが貧民街と同居する可能性は低いが、仮にない場合は2枚引けるのでロスは低い。村と違い2枚ドローなので、プラス1枚だしね。銀貨より得なケースが多い。
1枚ならあっても損はないのかな。2枚まではいらないけど。

アクション戦法 相性:良

コンボを生み出す材料としては優秀。コンボの相方が手札にあればそれで良し。ない場合でも、2枚ドローでなんとかなるケースも多い。ムダが少なく、非常に効果的。
常に1枚引けるということで、村の方が安定的に機能するけども、こちらだってなかなかのもの。村と同じように考えてもいいんじゃないかなあ。

圧縮戦法 相性:良

村同様なかなかの相性。アクションが他に手札にない場合に2枚ドローできるというのが非常に大きい。圧縮しているわけなんで、より効果的なカードを引ける確率が高いだろうし。期待できますね。

庭園戦法 相性:普通

あると便利ではあるよね。アクションカードと同居すればそれで良し。ない場合でも2枚引ける。ムダにならないのでいいですね。

寵臣戦法 相性:良

なかなか良い組み合わせ。寵臣がないというケースで、寵臣補給の手段にもなりうるし。アクション数を増やす手段のみならず、2枚ドローで寵臣を引く可能性もあるし。
ま、寵臣と貧民街の組み合わせってどうなのよという思いはあるけど。言葉的にねえ。

初手で取るか?

取りたくない。村同様、0アクションのカードが2枚以上になった段階で有効になるカード。初手では必要ない。デッキ2周目で十分。

仮面舞踏会(MASQUERADE)

アクション終了カード。ドローと圧縮というふたつの効果がある。また妨害カードとしても優秀。Attack扱いじゃないので、このカードを防ぐ方法がない。対圧縮戦法への破壊力は甚大。選りすぐったカードから1枚失う。圧縮キラーと呼んでも過言ではない。
せっかくなので、どうせならその選りすぐりのカードを得る位置で仮面舞踏会を使いたい。圧縮戦法をとるプレイヤーの左隣に自分がいる場合に使えば効果が大きい。2枚ドローに加え、圧縮ないし高価値のカードを1枚ゲットという形になる。席の配置を意識したいですね。

コイン戦法 相性:良

圧縮できた上にドローできるので、銅貨や屋敷を捨てつつ、銀貨・金貨を購入できる。デッキの質を高める上に、他のプレイヤーに対する妨害にもなりうるので、かなり良い。

アクション戦法 相性:悪

2枚ドローという点はいいが、他のプレイヤーに1枚回すという点がなんとも。手札やドローの結果により、どれも回したくないケースはありうる。
その場合にアクション数が残っていても使えず、なくなくアクション継続を断念することになりかねない。カードの補充は他の方法で行いたい。

圧縮戦法 相性:悪

圧縮の方法としては1枚ずつなので進みが遅いし、圧縮が進んだ場合は自爆する可能性があるので使う余地がなくなる。効果が薄い。

庭園戦法 相性:悪

2枚ドローできるという点がいいというだけ。手に入るカードはプラマイゼロ。
特に注意すべきは呪いカードが登場する場。具体的には魔女や拷問人、詐欺師がいる場合。呪いカードが回ってくる可能性がある。その場合、さすがに処分せざるを得ないが、カード1枚を減らしてしまう。カードを増やしたいという目的に反するので、使いづらい。

寵臣戦法 相性:普通

寵臣戦法を取りつつ圧縮を進める方法としては優秀なので、序盤ではいいのかもしれない。2枚ドローで寵臣を買える可能性もあがるし。ボチボチと行ったところ。

初手で取るか?

圧縮戦法をとるプレイヤーがいるなら有効。1枚持ってもいい。
ただそれ以外のケースでは、0アクションという点がマイナスに作用することが多いので、他のカードを優先したいところ。圧縮できるという効果は序盤向きなので、序盤用と割り切る手はあるが、それなら銀貨の方が効果が続きますしねえ。
初手で取るというケースはかなり限定されますよ。

願いの井戸(WISHING WELL)

アクション継続カード。なんともおもしろいカードで、基本的には運に左右される。予想が当たったら受け取れるという点はギャンブル的。
ただ、こういう効果をギャンブル的に使うか、意図的に発生させるかがプレイヤーの技だと思う。例えば偵察員と組み合わせる。偵察員を使うと山札から4枚引くことができ、勝利点カード以外を山札に戻すことになる。
ということは、願いの井戸を使った場合、予想対象になるカードは山札の2番目に戻したカード。何を戻したかはわかっているはずなので、願いは100%かなう。当然最も引きたいカードを2番目に仕込めばいいわけだし、運良く4枚の中に勝利点カードがなく、手の内に願いの井戸が2枚あれば、山札2枚目・4枚目のカードを手に入れることができる。
ダメもとで使っても損はないカードだが、どうせ使うなら意図を持って使いたい。自分にとって都合の良い願いがかなうように。

コイン戦法 相性:悪

銀貨の方がいいです。ドローで銅貨を引き、銅貨と予想して正解、銅貨を手にいれても2金。最上の結果で2金なのだから、素直に銀貨でいいんじゃないでしょうか。

アクション戦法 相性:悪

他にアクションを継続させるために効率的なカードがある気がしますし、銀貨を買って、そういうカードを買い集める方が先だと思いますね。

圧縮戦法 相性:悪

優先度が低い。他にもっと必要なカードがあるはず。

庭園戦法 相性:悪

特に必要なカードとは思えない。人気の低いカードなので、他のプレイヤーが積極的に買うとも思えず、3山切れの対象にもなりにくい。微妙。

寵臣戦法 相性:良

中盤以降で活躍する余地がある。寵臣で成り立つ戦法なので、とりあえず寵臣と予想しとけばいいし。寵臣の割合が高いデッキ構成になっているはずだし、当たる蓋然性は高い。
外れても損せず、当たった場合に得るものが大きい。ローリスク・ハイリターン。銀貨を買うよりはお得よね。

初手で取るか?

取らない。銀貨の方が効果が高い以上、銀貨を買えばいいし、他のアクションカードの方が得るものが大きい。
初手で取るには厳しいカードですな。

詐欺師(SWINDLER)

アクション終了カード。2金生み出す上に攻撃もできるという優秀なカード。
序盤から終盤まで、この攻撃は万遍なく機能しますね。序盤は銅貨を呪いに。デッキ2周目が始まり、詐欺師が使えるようになった状態での、他のプレイヤーのデッキは大抵12枚あり、大抵銅貨が7枚ある。ということは、過半数の確率で銅貨が出現する。購買力を下げた上に、余計なカードを1枚押し付ける。かなり効きます。
また5コストのカードを引いた場合は凶悪。公領に換えれる。5コストのカードは大抵どれも強力なアクション。これを失った上に、勝利点カードを押し付けられるというのは、どう考えても厳しい。あああああ、つらい、つらいよう。
また終盤になると、今度は押し付けた公領をアクションカードに換えてしまうことができる。0アクションのカードに換えてしまうと、使いづらいは勝利点は失うはでダブルパンチ。そして自分はというと、プラス2金で公領とかを買うと、これで一気に6点の差が生まれる。かなり使い勝手がいいですね。
ただ0アクションのカードなので、あまり枚数を持ちたくない。多く持ってもしょうがないカード。またこのカードの効果は、他のプレイヤーの山札から何がめくれるかという運次第の要素があるので、効果に揺らぎがある。
序盤に2金を得つつ他のプレイヤーに嫌がらせをするという使い方でいいのでは。攻撃できる銀貨という解釈ね。

コイン戦法 相性:良

2金入るのでいいんじゃないでしょうか。1枚だけならばアクションが被る心配もないし。
ただ、コイン戦法を取るときは先行逃げ切りを目指しているはずなので、カードの交換先に勝利点カードを選ぶのは考え物。屋敷ならともかく、むやみやたらに公領を与えていいものかと。
0アクションのカード、鉱山なんかを押し付けてみてはどうでしょう。呪いカードがなくなった後は魔女にするのもオススメ。

アクション戦法 相性:良

余ったアクションで使うのにはいいんじゃないですかね。他のプレイヤーのアクション増加カードを、アクション終了カードに換えれば、他のプレイヤーのコンボを食らうリスクが下がりますし。
自分がアクション戦法を選択するということは、他のプレイヤーにとっても選びやすい状況であることが多いので、それを妨害する方法として優秀。で、こっちが仕掛けないと、他のプレイヤーにやられるだけでしょうし。攻撃は最大の防御ですよ。「やられる前にやる」です。村を大広間とかに換えてしまえ!

圧縮戦法 相性:悪

圧縮する展開ではこちらが使いづらいし、逆に使われると困る。相性的には最悪の部類。非常に困る。困りまくる。
これを防止するには詐欺師を集めて、他のプレイヤーの詐欺師を消滅させてしまう方法がありますが、運次第ですし、効率が悪い。
他のプレイヤーが詐欺師を買い出しだら圧縮戦法を諦めるのが賢明で、圧縮に向かうと思わせつつ、詐欺師で妨害しながら他の戦法への展開を目指す方が良いのかなあと。他のプレイヤーが圧縮に向かわないなら、圧縮で攻めてもいいでしょうけどね。

庭園戦法 相性:悪

自分には2金入るし、交換を進めることで3山切れに近づきやすいので、なかなかいい感じ。
ただ、他のプレイヤーが詐欺師を買い集めると困ったことになる。買い集めた庭園を換えられてしまう可能性が出てくるから。
このあたりはもろ刃の剣。個人的に詐欺師のいる場では庭園戦法をとりたくない。

寵臣戦法 相性:悪

0アクションなのでこちらは使いづらく、相手に使われたら困るという、これまた悪い相性。
何せ寵臣に依存する戦法なので、その寵臣を他のカードに換えられると非常に困る。そして寵臣を買い集めることが前提の戦略のため、そうなる可能性は非常に高い。寵臣を引きやすいように買い集めると、どうしても詐欺師に引っかかりやすい状態が生まれてしまう。寵臣が詐欺師にいいようにやられてしまう。狂おしいことですのう。

初手で取るか?

取りたい。むしろ初手だから取りたい。初手で手に入れると、冒頭に書いたように、半分以上の確率で他のプレイヤーの銅貨を呪いに換えることができる。序盤で最も計算が効く使用法なので、初手で使って先んじたい。

執事(STEWARD)

アクション終了カード。効果はかなり強力。銀貨より得。銀貨分の性能がある上に、2枚ドローや2枚廃棄を選択することができる。時にコイン、時にドロー、時に廃棄。使い道は多様で、どんな展開にも向いている。非常にありがたいカードですな。
惜しむらくはアクションを伴わない点。とはいえ、あったら最強カードになってた。このカードにアクションがないから、程よいゲームバランスが保たれているんだと思う。どんなカードでも何か足りなかったり、相性が悪い組み合わせがあるから、ドミニオンはおもしろいのですよ。

コイン戦法 相性:良

とりあえず1枚あってもいいですよね。銀貨代わりになるし、銀貨と同価格だし。序盤に屋敷が2枚手札にあるなら、その屋敷を処分してもいいわけだし。
ただ、コイン戦法を取る限り、手札に屋敷が2枚以上あるときしか廃棄機能は事実上使えません。

  • 執事・銅貨・銅貨・銅貨・屋敷

こういうケースの場合、銅貨・屋敷を処分しようとすると2金止まり。銀貨を買えない。銀貨を得る権利を捨ててまで処分することはない。

  • 執事・銀貨・銅貨・銅貨・屋敷

この場合、執事を2金扱いすると6金で金貨に届く。それなら金貨を買った方がいい。
こう考えると、都合良く執事を使えるケースは非常に限定的であることがわかる。使うチャンスは一度。
ただ、屋敷を2枚処分すると、手にある屋敷は残り1枚なので、捨て札に屋敷が既に見えている場合、2金ではなく2枚ドローの方が得られるお金は大きくなります。最低でも銅貨・銅貨で2金得られるはずで、損はない。最大で金貨・金貨の6金得られるので、
勝利点カードの動向を考慮に入れることで、中盤は2枚ドローの方が有効になることでしょう。勝利点カードを買い進めた後は2金にすりゃいいし。確実で安心ですね。

アクション戦法 相性:普通

2枚ドローなのでアクションをつなげるためのカード供給源としては弱いが、他の効果もあるのでなかなかいいのかなと。
序盤は2枚廃棄して圧縮してもいいし、2金の効果を使って、アクションカードを手に入れる資源にしてもいい。圧縮が進んでも、アクションカードが手に入っても、アクションがつながりやすくなる。いずれにしても損がない。
大きな期待はできないけども、とりあえず手に入れて損はないんじゃなかろか。

圧縮戦法 相性:普通

2枚圧縮という効果は4枚まで圧縮できる礼拝所に比べ、かなり微妙なところだけども、礼拝所がない場であれば、まあやむを得ない。礼拝所に次ぐ便利アイテムであることは間違いないし。
礼拝所と違い、圧縮するカードが手札に来なかった場合は、とりあえず2金の効果を使うこともできるしね。ぼちぼちよろしいのではないでしょうか。

庭園戦法 相性:普通

可もなく不可もなく。Buyがないのは痛いけど、2金の効果はあるから、銀貨と同じ程度かなあと。いざというときの選択肢がある分、1枚くらいは序盤にあってもいいという感じ。2枚ドローも選べるし。廃棄の機能は多分使わないだろうけども。

寵臣戦法 相性:良

序盤のお供によろしいかも。邪魔な銅貨や屋敷を処分できるし、寵臣を手に入れるためのコインにもなりうる。0アクションだから大活躍とは言えないまでも、そこそこ役に立つ場面は結構ありそう。決め手にはなり得ないが、寵臣を集める過程ではきっと役立つはず。

初手で取るか?

あるといいかも。銀貨よりはいろいろな効果がある分、お得だし。
ただ、0アクションのカードなので、同じく0アクションのカードとは組み合わせたくない。3-4スタートの場合、同じく2金の仮想コインがある民兵と組み合わせたくなるけども、カードか被った場合にどちらか一方しか使えないので、その分のロスが大きく、それならいずれかを銀貨にした方が効果は大きい。
鉄工所とかと組み合わせると強そうですがね。執事・鉄工所でスタートすると、被った場合、先に鉄工所でアクションカードを1枚手に入れ、続いて執事も使うことができる。
こういう感じのロスが少ない組み合わせを考えたいし、ロスが出そうなら銀貨にしておきたいですな。
はい、ここまでが3コストについて。2コスト6種類、3コスト10種類の話をしただけで、こんなボリュームになってもうた。
コスト4以上のカードは記事を改めて。では今回はこれにて。