(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

デジカメを買いました(六年ぶり三度目)

久々に物欲大爆発。……いや、ずっと欲しかったんだけどね。お金がないと買えないわけでさ。いくら物が欲しくても、先立つものがないと買えないという程度には常識があるわけで。ううむ、現実は厳しい。
でだ。臨時収入があったのである。ちょっとしたお金が入ったのである。そうなるともう物欲を止める術はない。高らかに「デジカメ買うから」と嫁に宣言するのみである。やったねパパ、明日もホームランだ!

これまでのカメラ歴

ここで簡単に我がカメラ歴を振り返る。いや、別に振り返るような大層なものじゃないんだけども、一応ね。

OLYMPUS CAMEDIA C-300ZOOM

買ったのは二〇〇二年くらいだっけな。台湾に旅行に行くというので、直前に購入。せっかくの旅行だし、記念にもなるしと。
カメラのことなんてまったくわからないので、適当な電気屋で、適当に買った記憶。どこで買ったかな。神奈川県のどっかのオリンピックだったような記憶。駅から近いとこ。「二〜三万円でいいのないかな? あった。これでいいや」程度の適当な買い方。
写真の記憶媒体スマートメディアで、あんまりたくさんの画像を保存できなかったんだけども、何せ初めてのデジタルカメラであり、自分の感覚の基準がフィルムカメラだった頃の入手。撮影枚数が二十四枚だとか、三十二枚とかのフィルムとの比較になるわけで、「百枚も撮れんじゃん。すげー」という感覚でしたね。時代やのう。

Canon PowerShot A720 IS

六年後の二〇〇八年購入。さすがに前のがくたびれてきており、「鈍器」と呼べる程に他機種の性能が上がっていたため、買い替え。

当時のブログ記事。

とはいえ、オレはデジタルカメラに詳しくない。よくわからん。よくわからんので「価格.comで満足度ランキング1位のものを買う」というこれ以上ない慎重かつ冷静であり、熟慮に熟慮を重ねた商品選びをすることに。どこがだよ。これが集合知の正しい使い方ってもんである。「買い物2.0」である。このあたり自主性ゼロ。

お帰り南極一号、さらば鈍器一号 - (旧姓)タケルンバ卿日記

まあ、あんまりカメラに詳しくなっていないですよね、ええ。わからないので、人に判断ぶん投げですよね、ええ。満足度高いし、Canonだし、とりあえず間違いはなかろうと。そしてお値段も、前のが三万で、今回のが二万。一万も安いし、機能は段違い。なら買っとけと。ううむ、いい加減。ザ・衝動買い。
記憶媒体スマートメディアからSDカードに。大容量のSDカードを使うと、撮影枚数が一桁増えて一気に千枚以上も保存できるなんて、こりゃ未来やなーと思いましたね。いやはや、これは凄いと。
電源は単三電池二本。これ、前のが四本必要だったので、だいぶ楽になりましたね。単三電池だと外出先で電源が切れても、コンビニで電池買えば何とかなるわけで。あちこち出歩いていた当時の自分には最適でした。
マクロ機能とかもあったので、料理に寄った写真なんかも撮りまくりましたし、オフ巡りなどで全国を一緒に旅した戦友であります。最近はほとんど使ってないし、バッテリーが故障しているのか、電池を替えてもすぐ切れるので使いものにならないんだけど、どうも捨てられない。愛着のあるカメラであります。

Apple iPhone4S

とはいえ、カメラはかさ張る。いくらコンパクトでも、替えの電池であるとか、その充電器とか持ち歩くとね。しょうがないね。
そこで二年前にiPhone登場。もちろんカメラ目的で買ったわけではないのだけど、私レベルなら十分な写真が撮れるため、次第にデジカメを持ち歩くことがなくなる。コンデジとの比較なら、画質的に決定的な違いもないし、何より荷物減るし。楽だし。手軽に使えるし。

でも、もっときれいな写真撮りたいよね?

とはいえ、次第に不満が出てくるのもまた事実。iPhoneでも写真撮れるけど、やっぱりもっといい写真撮りたいじゃないですか。気軽にきれいな写真が撮れればうれしいじゃないですか。
……ここが今回の物欲の出発点。要するにiPhoneより、今まで使ってきたカメラよりきれいな写真を撮りたい。
で、いろいろと調べていたわけです。私なりに。今までセンサーのサイズとか、レンズの明るさとか、そんなのまったく気にしてなかったんですけど、調べるとさすがに詳しくなっていくわけで。
しかしこれまでに使っていたのが、さほどスペックが高いものではないので、今までより良いカメラを、という願望は比較的簡単に叶う。

スペック比較
機種 発売日 センサー 画素 F値 重さ
C-300ZOOM 2002/06/08 1/2.5型 300万 F2.9-4.4 240g
A720 IS 2007/09/13 1/2.5型 800万 F2.8-4.8 200g
iPhone 4S 2011/10/14 裏面照射型 800万 F2.4 140g

※各メーカースペック表などより
早い話が、これよりセンサーのサイズが大きくて、画素数があって、F値も低く、あんまり重くなければいい。理論上、きれいに撮れるはず。
対象からは一眼とミラーレスを外し、コンデジに絞る。ほら、私、カメラ初心者なんで。レンズとかよくわからないし、ちょっと難しい機構のもの持たされても手に余る。
それに主な使い方が料理撮影であり、食べ歩きなわけで、かさばるカメラはあんまり好ましくない。サッと撮れて、サッとしまえるものがいいんですよ。ゲリラグルメ撮影部隊なもので、ええ。レンズ付きのカメラだと、どうしても目立ちますもの。

欲しいカメラの条件

  • コンパクトデジタルカメラ
  • センサーが大きい
  • 素数がそこそこ(800万以上であればこだわらない)
  • 料理は暗いところで撮ることが多いのでレンズは明るめ
  • ズームはあんまりなくてもいい
  • 接写・マクロに強い方がいい
  • カメラ初心者なので、ピントが合いやすいものがいい

……といろいろと条件を絞っていくと、どうやら手頃なお値段のところから選ぶより、どちらかと言うとお高めの領域から探す方がいい。そして「お高め」と言っても、最近のは二万円台から手が届く。予算的にも三万円から四万円と言ったところなので丁度いい。ヘタに安いものを買っても「きれいな写真撮りたい」欲は満たされないし、きれいな写真って言っても、一眼やミラーレスはちょっと。それならそこそこのお値段のコンデジにしようかと。という流れを経て、やっと細かな機種の選定へ。

カメラを選ぶ

選ぶったって、カメラの知識なんてありゃしません。とりあえず検索ですよね、ええ。

ああ、なんというやる気ゼロな検索。自分で探す気なしであります。
あとはあれだ。

満足度ランキング。人が満足するなら、俺もまた満足するであろうと。

とはいえ、オレはデジタルカメラに詳しくない。よくわからん。よくわからんので「価格.comで満足度ランキング1位のものを買う」というこれ以上ない慎重かつ冷静であり、熟慮に熟慮を重ねた商品選びをすることに。どこがだよ。これが集合知の正しい使い方ってもんである。「買い物2.0」である。このあたり自主性ゼロ。

お帰り南極一号、さらば鈍器一号 - (旧姓)タケルンバ卿日記

まったく成長してない……。六年前と同じであります。よし、思考回路は同じだな!
そして次の商品を対象に。

SONY Cyber-shot RX100

SONY デジタルカメラ DSC-RX100 1.0型センサー F1.8レンズ搭載 ブラック Cyber-shot DSC-RX100

SONY デジタルカメラ DSC-RX100 1.0型センサー F1.8レンズ搭載 ブラック Cyber-shot DSC-RX100

大人気の商品。サイズ小さめ。でもセンサーでかい。レンズ明るい。機能充実。けなす人もいないし、褒める人ばかり。

Canon PowerShot S120

慣れているCanonで続けるならこれかなあと。ほどほどのスペック、ほどほどのお値段。ザ・無難。

FUJIFILM XQ1

PowerShot S120の競合機として推されていたのがこれ。お値段はほぼ同じ。が、ほんのちょっとセンサーが大きく、ちょっと気になる機能もある。

PENTAX MX-1

ちょっと大きめであり、重めだが、画質の良さと接写の強さでオススメされていたのがこれ。例の満足度ランキングでも一位・二位を争っている(2014年8月時点)。

Panasonic Lumix LX7

MX-1と同じようなレンズ出っぱなし型で、MX-1よりも明るいレンズ搭載。F1.4ってのはどうなんだ。凄くないか、これ。
以上五機種。

スペック比較
機種 発売日 センサー 画素 F値 重さ
Cyber-shot RX100 2012/06/15 1型 2,020万 F1.8-4.9 213g
PowerShot S120 2013/09/12 1/1.7型 1,210万 F1.8-5.7 193g
FUJIFILM XQ1 2013/11/23 2/3型 1,200万 F1.8-4.9 187g
PENTAX MX-1 2013/05/03 1/1.7型 1,200万 F1.8-2.5 363g
Lumix LX7 2012/08/23 1/1.7型 1,010万 F1.4-2.3 269g

※各メーカースペック表などより
どれも今まで持っていたカメラよりも高機能で、良さそう。
あとはそれぞれに長所・短所がある。例えばマクロはちょっと苦手だとか。起動が遅めだとか。ピントが合いにくい距離があるとか。ちょっとズームすると一気に暗くなるとか。
お値段との折り合いも大事なところ。二万円台のものから四万円台のものがある。
候補を絞ったので、実際に持ってみての感触とか、ピントの合い方とかを確認してから購入することに。いざヨドバシカメラへ。

決め手は感触

で、触ってみた結果、これを買いました。

一番重くて、一番ゴツくて、一番無骨なこれにしました。
まず先に他の商品の予選落ち理由を。

Cyber-shot RX100
  • この中では若干お高め(四万円台)
  • 起動が遅め
  • 機能が多すぎて使い切れない
PowerShot S120
  • 欲しかった黒が売り切れ(シルバーしかなかった)
  • つか、黒があれば即決めしてたのに
  • 微妙にピントが合いにくい距離がある
FUJIFILM XQ1
  • 接写時のピントの合い方が好みではない
  • 微妙に暗くなる距離がある
  • ボタンの配置が好みではない
Lumix LX7
  • 触れるテスト機がなかったため判定不能

ごめんよ、パナ。ヨドのせいだ。
平等にするためにMX-1の弱点も書いとく。

  • 重い
  • デカい

これはいかんともしがたい。
とはいえ、個人的にはデメリットには思えなかった。
重い、デカイ。だが、それがいい
重いから、デカいからこそ手応えがあり、丁度良い感触に思えた。Cyber-shot RX100、PowerShot S120、FUJIFILM XQ1の三機種はどれもコンパクトで、コンデジとして完璧に思えるが、逆に頼りないというか。ちょっと軽くて、不安になる。
その点、MX-1はガシッとした実感があり、「カメラ持ってるぞ」という気分になる。両手で持った時の感触がもの凄く良い。むしろ適切な重量と思えるくらい。
起動も早いし、ピントの合い方も好み。ズバッと決まる。適当に構えて、適当にボタンを押すだけで、的確に焦点が合う。離れても、寄っても問題なし。しかも画像が明るく、俺の実力でも簡単にきれいな写真が撮れそう。
MX-1はデジカメとしては重いしデカいが、コンパクト性以外の要素を完璧に備えている。しかしその重さと大きさのために手応えが良くなり、「カメラ持ってる感」が出るわけだから、これはもう弱点ではない。むしろ買い要因。
まあ、このクラスのデジカメになると、どれも高品質で、単なる好みの問題というか、直感とか相性の問題になるんですけどね。俺の直感がMX-1にド反応したと。そういう結果になりました。

お金があれば次回はこれを考えたいところ。ズーム無しの単焦点レンズってやつもいいじゃないですか。手ブレ防止機能とかはないようだけど、それが問題にならないくらいちゃんと撮れるし、画質は文句なしだし。いいデジカメがたくさん出るんで、物欲はとどまることを知りませんが、しばらくはこれでストップ。MX-1で食べ物写真を撮っていく所存。
Eye-Fi Mobi 16GB

Eye-Fi Mobi 16GB

Eye-FiiPhoneにデータを送れば、その場でうpできるしね。
どうぞ飯テロにご期待ください。ではでは。