(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

公設派遣村という社会実験

見方によってはいい社会実験になったかもしれんね。

「タダでお金を渡された人間が、そのお金をどう使うか」という。
個人的にはベーシック・インカムの可能性を示した気がする。

ベーシック・インカムを導入したらどうなるか」を示唆しとるというか。

都は入所期限の18日までの就労活動用の交通費と昼食代として、入所者1人当たり計2万2千円を支給した(562人、総額約1236万円)。ところが、多くの入所者が活動費を受け取った直後に近くの小売店で酒やたばこを購入していたことが判明。店員は「朝から1万円札を握りしめた入所者が大勢並んで買い物に来ている。たばこがかなり売れ、酒やスポーツ紙などを購入する人も少なくない」と証言した。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100107/crm1001070048001-n1.htm

結局は消費にお金を回してしまうという人間の性がよく出てる。

複数の入所者によると、移転した5日夜には酒を飲んだ入所者が騒ぎ、荷物が盗まれるといった騒動が発生。「みんな殺気立っていたが、現金を渡されたことで静まった」と30代男性は振り返った。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100107/crm1001070048001-n1.htm

目先の現金が社会不安解消に役立つという例。
もっとも、この記事には恣意的な部分もあって、一部の現象にしか過ぎないわけだから、これをもって全体を語るのは無理がある。しかしながら、ある程度はベーシック・インカムが機能する傍証にはなり得るんじゃないでしょうかね。広くお金を配ることで社会は安定する。配られたお金は貯蓄より消費に回る。もしかしたら、それが景気刺激策になるかもしれない。そういう様々な可能性を示しているような。
人間の経済的行動を見る上で、非常に参考になる事例でございました。