(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

iPadが代名詞となる未来

いやあ、iPad凄いね。何が凄いって、パソコンだ、携帯だに関心のなかった人たちの関心を集めていること。お年をめした方々とか、自宅にパソコンがない人だとか。そういう人たちでもiPadは知っているし、興味を寄せている。
自分の周辺でも「デジタル」とか「ガジェット」みたいな言葉に、何の縁もないような人が購入を検討していたりする。パソコンに苦手感がある。キーボードが嫌だとか、マウスでの操作がアレで、という人が「iPadなら」とか言ってたりする。まったくの未開拓ゾーンを掘り起こしている感がある。
「よくわからんが、簡単にいろいろできそう」という良いイメージができつつあるというか。「直接指で操作すればいろいろできる」というところがうけてるんだろな。キーボードとかマウスとか、スタイラスとかボタンとかの操作がない。特殊な道具を介さず、「指で直接タッチして」がいいっぽい。
特に電子書籍に関しては、むしろお年をめした方々の方が、好意的に受け取っているようで。フォントの問題って大きいのよね。タッチ一発で文字を拡大できるから。紙じゃこういかんものな。一度印刷してしまえば、そのフォントで固定。しかし電子書籍ならばこそ、使う人の視力によって如何様にもできる。データがひとつあれば拡大・縮小自由だもんな。こりゃでかい。
そしてさらにでかいのは、細かい部分に関しては、今後いくらでも改善可能だってこと。紙か改善するにも限度がある。「今より見やすいフォントを」って言ったって、そんな革命的なフォントがあるわけじゃないだろうし、要はサイズの問題だったりする。しかしサイズの問題となると、見る人によって小さいのが良かったり、大きいのが良かったりとてんでバラバラ。「印刷をする」という行為によって文字を固定化する以上は限度がある。
デジタルだとこういう「固定化」の必要がないので、いくらでも融通がききますわな。見やすさなんかも画面の解像度とかで改善できるだろうし、文字の大きさの調整なんかはアプリの問題だろうし。「バックライトが明るくて、目がチカチカする」なんてのは、今後端末自体のレベルアップによって改善の余地があるわけで。AmazonKindleみたいに、E Inkにすれば目がそんなに疲れないのだしね。ま、iPadに実装されるかどうかは別の話だけども、このあたりは技術の問題なわけで、「そのうちどうにかなるでしょう」みたいな適当かつ楽観的な推測ができますわな。
きっとそのうち「iPad」という呼称が定着して、こういう端末の代名詞的な存在になるのかな。ベトナムとかではバイクを「ホンダ」と呼んでたりするので、「ヤマハのホンダ」というややこしい話がまかり通っているわけですが、そういう感じでKindleも「AmazoniPad」みたいに言われたり。はいはい、ああいう端末はみんなiPadiPad
その先には案外日本企業が同様の製品を開発して、「そういやiPadなんて言い方あったなあ」的な未来があるのかな。かつてコピーのことを「ゼロックス」って言ってた時代があったけど、そういう感じの。コピーにおける特許の間隙をキャノンが突いたような。そして気がつくとコピーのことをゼロックスと言わなくなってたかのような。そういう未来まで妄想してしまうほど、あっさりと根付く予感がしておりますよ。生活に密着したひとつの道具としてね。
どこの大型電気店にいっても、iPadコーナーの活気は異常だしなあ。凄いのう、iPad

iPadパーフェクトガイド

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