参議院選挙、いよいよ明日が投票日ですねえ。
さて、皆さんは投票する人や党は決まったでしょうか。今回は投票先が決まっていない人のために、投票先の決め方をちょっと書きたいと思います。
基本は「好きな人に入れよう」
こういう「誰かに投票する」という行為の基本は、「好きな人に入れる」です。それは国政選挙だろうが、AKB48の総選挙だろうが変わりません。好きな人がいれば、その人に入れればいいんです。参議院選挙であれば、最も参議院議員にふさわしいと思う人や党に投票するのが基本です。
積極的投票
そういう「票を入れたい」と思える対象がいる場合は、積極的に投票できます。「当選させたい」と思う人に投票する。これが一番シンプルですね。
消極的投票
しかしそういう対象がいない場合にどうするか。これが難しいところです。
「好きな人」がいない場合は、「好みに近い」とか「この中で最もマシな」人に入れるしかありません。「絶対1位」がいない場合は、「比較1位」で判断するしかありませんよね。
戦略投票
また、参議院選挙の場合は、ひとつの選挙区で複数の当選者が出る選挙区も多いので、狙いとか意図とかはもっと複雑になります。
例えば好きな人が2人いて、2人区だった場合、好きな2人が1位・2位になるのが最も望ましいわけです。
この場合に、自分の好み1位の方が、自分以外にも人気があり、自分の好み2位は自分以外には人気があまりない場合は、敢えて好み2位に投票することで、2人当選を狙うようなこともアリになってきます。
「○○はどうせ受かるから、ヤバそうな××に入れとこう」という発想ですね。
積極的に「落とす」
こういう戦略的な投票は、何も「好きな○○を受からせるために」というポジティブな話に限らず、「嫌いな××を落とすために」というネガティブ目的の使用もアリです。
当落線上で争う2人がいたとして、自分は片方が物凄く嫌いであると。候補Aが大嫌いで、候補Bに対しては何の感情もない。
この場合に、別に候補Bに投票したいわけじゃないんだけども、候補Aを落とすために、候補Bに投票する。候補Aの落選を期待するために、候補Bの当選のために票を投じるわけですな。こういう考え方もアリです。
「投票したい人がいない」でもできることはある
よく棄権の際の理由として、「投票したい人が出馬していない」「選択肢がない」という話をよく聞きますが、積極的に投票したい対象が見つからなくても、1票が有効になる使い道は結構あります。
「当選させたい」という気持ちで投票するも良し。「落選させたい」という気持ちで投票するも良し。どのように使っても良いのです。好きなように票を投じておk。
少なくても政治学の選挙における投票行動の研究では、有権者はそういったもろもろを考えて、戦略的に行動していると考えられています。
戦略投票(せんりゃくとうひょう)は投票を意見表明のためではなく望ましい結果を得るために行うこと。
戦略投票 - Wikipedia
望ましい結果を得るために、あなたの清き1票を。