(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

日本と韓国の焼肉の差

焼肉の話づいておりますが、肉なんだからしょうがないよな!

「日本式焼肉」と「韓国式焼肉」は違うってだけの話なんだけどな。
まあ「焼肉」って料理自体は世界中にあるわけでして、ええ。肉を焼けば、何でも「焼肉」になるわけですし。ある意味、最古の調理法なわけでね。「焼く」という行為は。
しかしそんなどこにでもあるものが、何で日本に紐付けられるかと言うと、日本の焼肉にはいくつかの特徴があるからなんですね。

だから別な言葉になっていると。日本の「焼肉」は「yakiniku」であり、「Japanese BBQ」であり、「日式焼肉」。韓国の「焼肉」は「Korean BBQ」であり、「韓式焼肉」なわけです。
例えば、日本で焼肉といえば牛焼肉ですが、韓国では豚焼肉が一般的です。また、韓国ではお店の人が焼いてくれます。自分で焼いて、自分で食べる形式はワイガヤ系の店限定。
またこれは何でお店の人が焼くかに通じる話なんですけども、日本では一口サイズに切られた肉を焼くのに対し、韓国ではかたまりの状態で焼いて、焼く過程で小さく切っていくわけですね。ハサミとかで。
日本では焼く過程に肉のサイズ調整がないので、焼いたらそのまま食べられるのに対し、韓国ではサイズ調整があるので、焼く過程をお店の人が管理すると。安い豚焼肉屋さんだと、その過程も客がやるわけですが、まあこれはセルフサービスのような話で。本来はお店の仕事。
で、この「一口サイズであるか否か」が結構大きな差なんですな。「yakiniku」を日本料理たらしめている点と言ってもいい。「切り分ける」という刃物の文化ではなくて、ハシで挟んでとる料理にしている。
世界中どこの国の「焼肉」でも、基本的には「かたまり肉」文化なわけですよ。でっかい肉を焼いて切り分ける。バーベキューって大抵そう。これを一口サイズに最初からしてあるところに、日本の焼肉の最大の特徴があるわけですな。
最近では逆に「肉って、かたまりで焼いた方がうまくね?」ということになって、かたまり肉勢力が日本でも強くなって来ましたけどね。肉汁の有無とか考えると、そっちの方がうまいから。
そんなこんなで、世界的には日本と韓国の焼肉は別というのが一般的な解釈となっております、はい。
で、そもそものこの勘違いを考えるに、日本料理で言えば「日本の寿司と、アメリカの寿司は違うよね」ってとこなのかなあ。
「好きなアメリカ料理はカリフォルニアロール」→「『好きな日本料理はステーキ』と言うのと同じ」
こんな感じなのかね。ま、「過剰反応乙」というところが結論なのでしょうが。