(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

暴力装置じゃない軍隊ってどこにあるんだろうね

なんで撤回しちゃったんだろうね。

仙谷由人官房長官は18日の参院予算委員会で、自衛隊を「暴力装置」と表現した。直後に撤回し「実力組織」と言い換えた上で「法律上の用語としては不適当だった。自衛隊の皆さんには謝罪する」と陳謝した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101118/plc1011182236025-n1.htm

法律上はともかく、「政治学上の用語」としては、別に不適当でもなんでもないけどね。

暴力装置」はもともとドイツの社会学者のマックス・ウェーバーが警察や軍隊を指して用い「政治は暴力装置を独占する権力」などと表現した言葉だ。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101118/plc1011182236025-n1.htm

ということは、ちょっと教養のある人ならば、特別な言葉でもなんでもないということなんだけどね。暴力装置なき国家なんてないし、軍隊が暴力装置じゃないという認識ならむしろ問題だし。「国家は軍隊という暴力装置を持っている」という自覚がないと困るわけでね、政治家は。
もっとも「自衛隊=軍隊ではない」ということなら別だけど。しかしこれも重箱の隅のような話でね。「自衛隊は軍隊ではありません!」って本気で思ってたらそれもまた困る。建前は別としてね。
なんで撤回したんだろうねえ。よくわからないねえ。