(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

新聞の限界

今回の震災で、新聞の限界がよくわかった。
新聞は非常時に弱い。はっきり言って使い物にならない。
どう弱いか。

発信した情報の修正能力に欠ける

新聞が発信した情報に間違いがあっても、その情報はなかなか訂正されない。
間違いがあっても、間違いがあったまま情報は伝播され続ける。
仮に間違いを認めて訂正したとしても、発信時ほどの大きさでは取り上げない。
情報を流すときは一面にでかでか書いても、訂正は小さく。それが現実。
それでは正しい情報が生死を分ける非常時に役にたたない。むしろデマとなるし、パニックを誘発する。

情報の更新間隔が長い

間違った情報を流した場合、それを打ち消す続報を長そうにも、続報を流すまでの間隔が長すぎる。
朝刊で間違った情報を流した場合、それは夕刊まで訂正できない。
朝刊から夕刊までの時間。誤った情報由来の過ちが起きるには十分すぎる。

情報への意義申し立てが可視化されない

これは新聞に限らず、テレビやラジオにも共通する話。
ある情報があって、受け手がその情報を怪しいと思ったとする。その際に「怪しい」という意見を表明する場がなく、また、他の人が「怪しい」と思っていることを知る手だてがない。

誤りは直さず、あっても気付かず、直るまでに時間がかかり、誤りであるとの意見を表明できない

それが新聞であるとわかってしまったのだ。
非常時には、こういう特性があるメディアは使い物にならない。「これからどうするか」の情報源にならんのだ。命を預けるには頼りなさすぎる。

新聞→テレビ・ラジオ(NHK除く)→(越えられない壁)→2ちゃん→twitterNHK

今回の震災に関し、俺が情報源として信用できると思う順。新聞は最も頼りにならない。むしろデマの素。テレビ・ラジオも似たような感じ。正直、2ちゃんとかtwitterの方が信頼がおける。
特にtwitterの安定感は異常。もちろんtwitterでもデマが飛び交っているし、信じたら危ない情報がいくつも転がっている。
しかし、そうした情報に対するカウンターが出るのが早いのだ。デマがデマとわかるまでが早い。
どんなに権威がある人、組織だろうと、アカウント的にはひとつ。ひとつのアカウントが放ったデマは、多数の良識あるアカウントによって駆逐されやすい。
また各発言は、発言ごとのurlが残っているため、どの発言のどの部分が怪しいか検証されやすい。
間違いがないメディアはない。こういう非常時においては特に。であるなら、間違いが正されるのに時間がかかるメディアより、それが早いメディアに信をおくべきでは。
ここ数日の新聞が撒き散らした情報を見て、その意を強くした次第。あなたはどのメディアに命を委ねますか?