(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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結婚を優遇すると、結婚が減るでござる

なんか結婚優遇策の話があるようだけど、わたし、優遇には反対派。

メリットがあまりないように思うので。

こういう優遇策には狙いがあって、その狙いを達成するために、いわば特別扱いをするわけだよね。

で、今回の話だと結婚件数を増やしましょうと。優遇というエサをぶらさげて、釣られる人をつくりましょうと。

でもね、結婚する人をこういう形で優遇すると、逆に結婚しにくくなるのが日本的なシステムだと思うんだ。

例えばやっかみ。既婚者だけずるいと。

特別扱いするんだから、まあそういうこと。特別扱いされない人にとっては確かにずるい。

このやっかみが制度の話に絡むと、結婚する仕組みが面倒になるリスクがある。

錦の御旗になるのが「税金を使うから」という論理。公のお金を使うんだから、公明正大に使われるべきと。具体的には、優遇狙いの偽装結婚を防ぐために、結婚手続きをしっかりしましょうと。

こうなってくると、結婚を増やすための仕組みを導入した結果、結婚をすることが面倒になる。本来の目的に反する運用がなされる。公に尽くす意識の高い官僚がいればいるほど、優遇を受ける人に対しての判定は厳しくなりがち。

結婚件数を増やすには優遇策が必要なのではなくて、もっと安直にハードルを下げる方がいい。

例えば夫婦別姓。結婚によって同姓にしなければならない手間をなくす。あるいは婚姻届における証人欄の撤廃。成年で且つ本人の身分証明があれば、本人同士の記入だけでいいと。

結婚制度における面倒くささを、新たな優遇という二階を建てて解決しようとすると、話はこじれて、さらに面倒になる。一階をまず直すのが本道だと思うわけ。

制度を複雑にしては根本的な解決はのぞめないよ。