(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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ブラフの戦略を考える

ブラフ戦略論とな。

個人的にブラフは大好きなゲーム。

以前にも取り上げておりますが、俺も書いてみようかな。

ブラフがどういうゲームかは、こちらの記事をご覧下され。

序盤の戦略 - 自分のサイコロの目は気にしない

ブラフというゲームは、自分のターンのときにできる行動が少ない。

  • ブラフを宣言する
  • 予想の目を上げる
  • 予想の個数を上げる

この3種類。あとはせいぜい振りなおしを絡ませるかどうか。
また、ゲームとしてのヒットポイントというか、ライフにあたるサイコロが減るかどうかの判定は、基本的にブラフを宣言するか、されるかのどちらか(予想目の個数がピッタリだったら全員のサイコロが1個ずつ減るが、これは防ぎようがないので、諦める)。
というゲームの特性を考えると、なるべく自分にターンを回さないようにするほうがいい。自分がブラフを宣言するのにも、宣言されるのにもリスクがある。自分と離れた位置の誰かがブラフを宣言し、誰かのサイコロが減っていく展開が最も望ましい。
この展開をつくるには、まずは自分にもう一度ターンが回ってこないようにする必要がある。簡単に言えば、予想の個数をできるだけ上げる。ちまちま上げるともう一回自分にターンが回ってきてしまうかもしれない。許される限度の範囲内で一気に上げる。
その限度の範囲内は、基本的には期待値が基準。ある目の出る個数は、1〜5なら3分の1であり、☆なら6分の1。なので、30個ある最初であれば、いきなり何かの目を10個張る。想定される確率通りの個数でいく。
こうするとブラフはかけられにくい。なんせ確率通り。よくありそうな数値なので、いきなり勝負はかけづらい。手元に1個もなければブラフをかけてくるケースもあるけども、大抵は回避する。
この場合のおすすめの予想の目は「4」。「4を10個」がいい。4を10個だと、次のプレイヤーは予想の目を5にするという選択肢がある。予想の個数を11にはしたくないが、4で勝負したくないという場合の逃げ道をひとつだけ残す。手元に4も5もないというケースはあんまりないだろうから、ブラフされる可能性がぐっと減る。
序盤は「1」の目はあまり使いたくない。「1を10個」とやったはいいが、「2が10個」→「3が10個」→「4が10個」→「5が10個」とかで回ってくると困る。6人戦なら何かしら個数が上がっているはずだけども、1の目は最も自分にターンが回ってきやすい数値なので避けたい。
そういう意味でも「4」という数値は絶妙で、逃げ道はあるが、1本しかない。で、ブラフというゲームは次の人さえブラフを宣言しない限り、自分は安全なゲーム。逃げ道を2本以上用意する必要がない。隣の人間がブラフを躊躇したときにとれる選択肢がひとつだけありゃいいのだ。
また、序盤はあんまり自分の手の中身は気にしない。ツボをのぞき、サイコロを確認して「おっ」みたいな表情をするけども、あくまでそれは表面上で、やることは同じだったりする。30個のサイコロのうち、ある目のサイコロは10個あるはずだけども、「たまたま」自分の手の中にだけないだけと割り切る。
それに大事なことは、他の人にはどう見えるかということ。6人戦なら各プレイヤーのサイコロは5つ。全体の6分の1しかわからない。期待値の範囲内の個数であれば、それを否定するのはなかなか難しく、慣れたプレイヤーがそろった場では、それぞれ当然のように確率を考慮して行動するから、尚更それは難しい。
序盤は確率の範囲内でデタラメを言い、場を撹乱させつつ、自分の身だけを安全圏に持って行きたい。

終盤の戦略 - 撹乱要因を排除する

ブラフの最終盤は大抵1対1になるのだけども、こうなるとゲーム性は全然違って、確率の勝負というより、駆け引きの勝負になる。
その際に重要なことは、なるべく撹乱要因を排除すること。双方ともサイコロ3つという状況。この場合、ある目が3個まではいける。「自分のサイコロは全部同じ目でした」なんてよくある。しかし4個は難しい。自分の個数までであれば自己完結し、相手の目がどうであるかに影響を受けないが、自分のサイコロ数を超えると、相手のサイコロの影響を受ける。
自分のサイコロ数の範囲内で勝負をかけるというのは非常に重要なこと。
ただ、自分のほうがサイコロが少ない状況になると、これはなかなか厳しい。選択肢がどんどん狭められる。なにせ相手のほうが情報量があるわけで、まともにやったらかなうわけがない。
自分のほうがサイコロが少ない場合は、☆で勝負をかけるしかないだろうね。3分の1より6分の1の方がまぎれが多い。そのまぎれ、確率の歪みにかける。
ま、大抵はあがきに終わるわけだけども、でも奇跡にかけるしかないんだ。いでよ☆! うおおおおおおおお!!!!!
そんなわけでブラフは念力のゲームです。違うね。

ブラフ (Bluff)

ブラフ (Bluff)