(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

ホテルを賢く使うテクニックの裏側

どうも。最近はもっぱら観光業がメインとなっているタケルンバです。

こういう記事を見たので、関係者の立場から少し書いてみたいと思います。

ん? なんかこの流れ、記憶にあるな……。

1.荷物の預かり

基本的に荷物の預かりは大抵のホテルでやってくれます。むしろやらないところを探すのが難しいくらい。

ただし貴重品は自分で管理して下さいね。

ホテルや旅館に泊まる時、知ってると旅行が捗る5つのテクニック

ただし、貴重品管理はご自分で。その他、パソコンやカメラ、精密機械なども預けるには適さない。
「扱いが雑になると困るもの」は預けないほうがいい。ホテルなどでの預り荷物の扱いが雑であるとは言わないものの、大量の預け荷物を抱えた場合、雑になる可能性は「ある」。

2.宅配便で送る場合の注意

なお応用編として、事前に宅急便で荷物を送っておくという裏技があります。

ホテルや旅館に泊まる時、知ってると旅行が捗る5つのテクニック

これも有効。但しその場合の注意点として、荷札にこの2点を書いておこう。

  • チェックイン予定日
  • 予約者氏名

基本的にホテルは予約情報を、チェックイン日と予約者の名前で管理しているので、この2点を書いておくと間違いがない。
特にツインなどの2名以上の部屋の場合、予約する場合に予約者以外の者の名前を伝えていなければ、予約者以外の名前を書いても、先方はどの予約に対応する荷物かわからない。団体などの予約は特にそう。
なので、自分が予約していない場合は、自分の名前だけではなく、予約者が誰であるかを書いたほうがいい。団体の場合は団体名を。

3.宅配便は復路も考えて

荷物を宅配便で送る場合、当然に帰りも送りたくなるわけですよね。

もちろん宅急便を使って自宅への配送もお願いできますよ。

ホテルや旅館に泊まる時、知ってると旅行が捗る5つのテクニック

そう考える人は多いわけで、ホテルでは大抵宅配サービスを取り扱っているものです。
で、どうせ送るなら、あらかじめ「どこの」宅配サービスを扱っているかを確認しておきましょう。

ヤマト運輸と佐川急便であれば、往復便の割引サービスがあります。これを使うとちょっとお得。

ゆうパック……。
他にも1箇所に2つ以上の荷物を送る場合は複数口の割引サービスがあったり。
逆に空港に送る場合は、空港使用料などの上乗せ料金がかかるので、空港に送るくらいなら自宅に送ってしまうほうが吉。例外は海外旅行の出発時くらいかな。空港まで荷物持ってくの面倒という需要はそれなりにあるかとは思うので。その場合は航空会社・便名の荷札への記入と、結構前目の発送が必要なので注意。
またホテルの人に宅配便のサービスの中身について尋ねるのは、あまりおすすめできません。宅配便の専門家ではないので、詳しくない人に当たることがある。宅配サービス会社に直接聞く方がいいです。
あとこれは宅配ミニミニ情報。ヤマト運輸で送る場合、スーツケースはお得。三辺合計160cmまでは120サイズの料金になる。ダンボールとかの箱で送るより安いのだ。以上、スーツケースのヤマト便ちょっといい話。

4.部屋の希望は直接伝えよう

もうね、これは早めに言っておいて間違いがありません。何故なら、早めに希望があった人からそれを反映していくからで、希望がなければ残りの部屋のどれかになってしまいます。そしてホテルは、希望を言われていなければ、それを反映する術はない。
時に禁煙室の希望は言っておきましょう。予約時に禁煙室がなくても、実際は禁煙室が残っている場合もありますし、キャンセルが出た場合に振り替えてくれる可能性もあります。ホテルの善意でアップグレードされた禁煙室になることもあるだろうし、まったく禁煙室が空かなかった場合でも、事前になるべくタバコの臭いがないようにいろいろやってくれるかもしれません。いずれにしても事前に頼んでおいて損はない。
あと希望がある場合は理由を添えておくと反映されやすいです。例えば「エレベーターから近い部屋をお願いします」と言うよりは「足が悪い両親と泊まるので、エレベーターから近い部屋をお願いします」と言ったほうがいい。「ではバリアフリールームがあるので、そちらになさいますか?」みたいな具体的な提案となって反応が返ってきやすいのです。

5.チェックアウト日が混雑している日の延長は大抵できない

滞在時間の延長はどこのホテルも大抵やっていますが、それができない場合があります。それは、延長する日が満室の場合。
チェックアウトされた部屋を掃除し、新たなお客様をチェックインして迎え入れる。これがホテルのサイクルなわけですが、延長の程度によっては、その日掃除することができず、したがって新たなお客様を迎え入れることができなくなります。
一般的なホテルの場合、掃除は日中の決められた時間にしており、24時間体制で部屋の空きが出たら掃除しているわけではありません。ここが利用が終わり次第、急いで掃除して次のお客様を迎え入れる用意をするラブホテルとの違い。一般的なホテルでは、どの部屋も1日1回転。ラブホテルは休憩などを加えれば2回転、3回転できる。

基本的には次のお客さんを迎える準備との兼ね合い

ホテルや旅館に泊まる時、知ってると旅行が捗る5つのテクニック

まあ、こういうわけなのです。
というわけで、混雑日の延長は歓迎されません。断られる場合もしばしば。金曜日の宿泊の場合、チェックアウト日が土曜日なので、延長は難しいでしょう。
逆に言えば、翌日が平日の場合。例えば日曜日の宿泊なんかですと、翌日暇だし、別にいいですよみたいなことになりやすい。大きいホテルだと「残し」と言って、延長部屋を翌日の清掃に繰り越したり。どうせ部屋が売り余るんだからその日掃除せずに、翌日に残しておく。そんなこともできるわけなんで。

6.充電器は機種次第

ケータイの充電器だっておおよそ持っているし

ホテルや旅館に泊まる時、知ってると旅行が捗る5つのテクニック

持ってます。持ってますが、正直、機種次第。
例えばiPhoneの充電器なら大抵あります。ドコモのFomaも大丈夫。だけども、マニアックな機種の、マニアックな充電器まで用意しているか? というと微妙です。何故なら原資の問題があるから。
ホテルが何故充電器を持っているか。これ、買って用意しているわけじゃないんです。買ってまで用意しない(本当の高級ホテルは別ですよ)。一般的なホテルの場合、貸してくれる充電器は誰かの忘れ物です。忘れてから一定期間経ち、ホテルの所有物になった充電器が貸し出されているだけです。
なわけで、「忘れていく可能性が高い=ホテルで貸し出される可能性が高い」であり、基本的には販売シェアと一致します。売れている携帯の充電器はあるだろうし、売れていない携帯の充電器はない。
iPhoneはその点有利ですよね。充電器の型が共通だから。せいぜいLightningケーブルかどうかの差だし。
ちなみに、iPhone5発売直後はどこのホテルもLightningケーブルを持っていませんでしたが、今はあります。理由はわかるな?

7.雨天時のタクシーは自分で

タクシーだって呼んでくれます

ホテルや旅館に泊まる時、知ってると旅行が捗る5つのテクニック

これね、晴天時はいいんですよ。電話して、すぐ来る。しかし雨天の場合は厳しいです。みんなタクシー呼ぶから。で、みんな話し中で待ちになるし、ホテルが電話したって、そりゃ待ちですよ。
なので、雨のときは電話番号を聞いて、自分でかけた方がいいです。その方が早い。
ちなみにタクシーを呼んでもらうと、迎車料金が上乗せになる場合があります。

こちら参照。概ね、300円プラスと考えておくと吉。
その点、車寄せがあって、タクシーが常駐しているような大きいホテルはいいよね。迎車料金もかからないわけで。
以上、7点ばかり書いてみた。ご参考までに。