11月11日より2泊3日で東北の被災地を巡ってまいりました。これで3年連続。毎年ほぼ同じ時期に巡っていることになります。
実際に被災地をまわり、自分の目で見ないとわからないことがあります。福島県・宮城県・岩手県の復興度合いの差。行き交うダンプの変化。新設された仮設生コン工場の数。瓦礫の残り具合や瓦礫処理プラントの数。施工内容の差。
それまでに得ている情報から、納得するような場面もあれば、妙な違和感を感じることがあります。例年書いていることですが、特に河川の水位の高さというのは非常に違和感を感じるところで、それが被災地では特に珍しくもない通常の風景であるというところに驚きを感じます。
今年も同じ場所を、なるべく同じ時間帯にまわることにします。奇しくも昨年の被災地巡りは11月12日からの2泊3日。ほぼ同じ日付ということで、この1年の変化を感じやすい日程。3年連続で同じ行程をたどることで、何が変わり、何が変わっていないかを見る予定です。
その中でいくつか変えたところもあります。今回のテーマを以下のように設定しました。
国道6号線経由で南相馬入りする
9月15日より福島県の海沿いを走る国道6号線が復旧しました。
浜通りを縦断する6号国道は、15日午前零時に双葉郡内の東京電力福島第一原発事故による帰還困難区域の交通規制が解除され、東日本大震災と原発事故発生から約3年半ぶりに全線で一般車両の通行が可能となる。
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従来は常磐自動車道と国道6号線を乗り継ぎ、南相馬方面に入る経路が一般的でしたが、福島原発の事故により、国道6号線の一部区間もまた立入禁止に。そのため、海沿いに走るルートがなくなり、東北自動車道からの山伝いのルートのみとなり、迂回を余儀なくされておりました。浜通り地方なのに、浜通りが封鎖されていたわけです。
今回は東北道経由ではなく、常磐道経由での南相馬入りにします。
三陸に泊まる
一昨年は名取→盛岡。昨年は石巻→盛岡と宿をとりました。2年連続で2日目は盛岡泊まりとなったわけですが、これは三陸地方の宿泊施設の選択肢が少なく、盛岡に出た方が宿の確保などがしやすいという事情がありました。
1年経ち、三陸地方にも復興作業の関係者を対象にした宿泊施設が増え、現実的な選択肢になってきたので、今回は三陸地方に泊まることにします。
うまいものを食べる
三陸で泊まるもうひとつの狙いが食べ物。昨年、一昨年と移動を優先したため、おいしいものを腰を据えてゆっくり食べる状況にありませんでした。三陸に来ているのに、三陸のおいしい魚介を全然食べていなかったのです。
今回は三陸に泊まり、三陸のおいしいものをしっかり食べようということにしました。
この2年と同じようにまわりつつも、少し違う要素を取り入れ、今年も被災地を巡ります。
(つづく)続々・被災地の今を訪ねる(2) - (旧姓)タケルンバ卿日記 へ