どういうわけかタケルンバは、同性愛嗜好の方々にやたら好意的に扱われる。異様に丁重。異様に親切。理由を尋ねると「えっ? あんた違うの?」と一様に怪訝な顔。そう。どうやらオレは同好の士と思われてるらしい。
「いやいやいや、こんなむさい男がそうだとキツイじゃん」と反論すると曰く。
「バカねえ、あんた。やさ男だけじゃカップルが成立しないじゃない。むさいゲイがいるから成立するのよ。ね、よしおちゃん」とのこと。確かにむさいぜ、よしおちゃん……。
で、どのあたりが同好の士と感じた根拠なのよと尋ねて曰く。
- おしゃべりが女性的
自分はそう感じたことはなかったのだが、オレのトークはどうも男トークじゃないらしい。これは口調とか話の内容がというのではなくて、リズムとか話の展開の仕方がそうなのだとのこと。女の子トークに混じっても、どうも違和感ないらしい。「おっさんトークというより、あんたオバちゃんよ」とのこと。……オバちゃんなのか、オレは。
- 興味ポイントが女性的
女の子が言うところの「かわいい」ポイントと、オレが面白いとかスゲエと思うところは、そんなに違わんらしい。そうかねえ。
- あまり男男してない
「この見た目で?」と即反論したのだが、またも「見た目じゃない」とのこと。見た目・しぐさ・口調などの外見的なものは確かに男であり、おっさんであるが(ほっとけ!)、内面的なものは男男しとらん。女性的なものが混じっており、実は中性的だとのこと。ううむ。
でもってこうしたことから、ヤツは男ではあるがどうも怪しい。ノンケではあるまい。どっちかというとバイセクシャル方面であり、時にネコであるまいか、という結論に達したとのこと。……何でだろうねえ。
ちなみにその道の方を見分けるわかりやすいポイントを教えていただいた。
- 左耳にピアス(小さめのピアスが特に怪しい。リングのとか)
- ツメが深爪(きき手だけ深爪だと確定)
- 肌がつやつや(ホルモン分泌絶好調)
- 化粧薄め(ファンデーションのみがクサい)
- 辛いもの好き(理由不明。経験則らしい。何故だ)
- 舌が細い(幅広タイプは違うらしい。何故だ)
よろしかったらお役立て下さい。