ミートホープが破産申請ですよ！
ま、事件発覚後、売上もへったくれもねえわけで、やむを得ぬ仕儀。誰もこんな会社から仕入れようと思わないだろうしなあ。必然的な結末。社長も自己破産は免れないでしょ。中小企業の宿命で、会社借入金の連帯保証させられてるでしょうしね。
しかしここで効いてくるのがこの記事。奥さんへの退職金８０００万円という話。
話の根本として、田中社長と奥さんとミートホープ社は別人格。それぞれ別の財布なわけで、ミートホープが潰れようが、田中社長と奥さんは会社の債務を背負う必要はない。しかし、田中社長は連帯保証などがあるので、会社が潰れると、田中社長本人も破産せざるを得ない。しかししかし、奥さんは保証人でなければ、役員でもないので、会社が潰れてもセーフ。退職金８０００万円は丸残りとなるわけですねえ。
法律的には退職金８０００万円を持って逃げ切り完了……という話ですが、問題は田中社長の刑事罰と、それを奥さんが諒とするかどうか。何せ退職金は奥さんに払われたわけで、田中社長の金じゃねえですからね。「あんたにゃ一銭も渡さないよ！」とやりゃ奥さんの勝ち。何らかの刑事罰に問われたのを機に離婚して、奥さんが退職金をガッチリキープというシナリオもありますからね。そうすりゃ罪を全部田中社長に負わせることもできるし、自分と息子の世間体も守れる。意外とあり得るシナリオじゃないかと。
しかしそうなりゃ田中社長は金も会社も家族も全部失う破目になる。哀れな男の末路になりそうな気配が出てきましたね。さて、どういう結末になりますやら。
