お手軽ヒロイズム

安倍内閣の中では舛添厚労相の人気が目立っており、ここ数日の動きに対する評価も高いわけですが、冷静に考えるとおかしいんだよね。というのも、まだ何もしてないに等しいから。
「え？　社会保険庁の過去の不正を早速まとめたじゃん」と思ったあなた。よくよく考えて見ましょうよ。確かに不正をまとめたのは事実です。それを指示したのは舛添であることも事実。でも、これって過去のマイナスを調べただけなんだよね。隠してたのを表に出したってだけ。で、それを放置してきたのが自民党政権なわけで、それを自民党の舛添が解決したところで、加点にはならんのですよ。減点がちょっと減るだけで。もっと早くやるべきことを今頃やった。これを評価してどうすんのと。
喩えるならば、ずっと２０点だったヤツが、ある日４０点獲ったと。過去のことを周りは知っているから「おお、良く頑張った」と褒めるわけですが、しかしそれでもまだ４０点。過去がダメすぎると、ちょっと良くなっただけでも凄く見える。前後の差があるから良いイメージなだけで、その本質は相変わらずの落第でごぜえます。
変なイメージに惑わされちゃいけませんぞ。