対悪徳商法400戦無敗の男
昨晩のこと。隣の部屋に大学生とおぼしき女の子が住んでいるのだけども、長時間、玄関先で男と話している。まあ、他人事なので放置していたわけだが、買い物から帰ってきてもまだ話し込んでいる。しかもどうやら新聞の勧誘くさい。長時間粘られている様子。
ま、わしゃ自由主義者なので、「騙される自由」を大事にしたいし、「騙されるのもまた一興」と考える人である。女の子も新聞勧誘を楽しんでいるのかもしれん。再び放置。ところが、30分後に外に出ようとすると、まだ捕まっている。
……こうなると自由主義は無責任主義になるので、一計を案じる。
- 「こんばんは、大家さんからメモ預かってますんで、読んでもらえます?」
とメモを渡すことにした。で、そのメモにはこう書いた。
あんさん、乳首何色?
わしゃ鶴光か(古い)。
うそうそ。こう書いた?
大丈夫ですか? 追っ払いますか?
追っ払ったほうがいいなら親指を立てて「イエー」で
高島忠夫か(やはり古い)。
間髪入れず、女の子がイエー返し。そこで「新聞の勧誘? ここでやったら困るんだけど」と追っ払った次第。
話を聞いてみると、最近は入りの手口が巧妙で。
- 地元商店街のもので、ご挨拶にうかがってます。
新聞屋が商店街にあるならウソじゃない。
- 防犯のご案内をお配りしてます。
本当に防犯のチラシを持ってた。オマエが防犯上問題なのに。
- 引越しのご挨拶に。
拡張団はこまめに引越しするんで、これまたウソじゃない。
とまあ、扉を開かせる口上が最近は巧みであります。そして1回扉を開かせれば、契約をとるまで粘るのが彼らの体質。新聞をついついとってしまう弱気な方はご注意を。特に女性。ハッキリと断れないんなら、扉を開けないこと。戸締り注意。
ちなみに手助けした女の子。「ありがとうございました。助かりました」と言ってくれたものの、それだけで終了。
- 「せめてお名前を」「セザール」
みたいなやり取りもなければ、
- 「あなたは強いのに何で優しいの?」「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」
と、ハードボイルドな展開もなし。まして、
- 「うちの部屋で紅茶でも飲みませんか?」「奥さん!奥さん!ずっと前から……」
という日活ロマンポルノ的な場面もなく、「BOYS BE…」的な話にもならず、非常にネタ至上主義のオレとしてはつまらないわけで、しょうがないので、このように書いている次第であります。ま、とりあえずブログのネタにはなったということで良し。