(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

マイルドにできんものか

気が付いたらmixiの規約改訂がひと騒動になっているわけですが。

まず炎上のきっかけとなった感があるのは町山智浩氏の記事。

オイラはミクシイの日記に、原稿を書く前の草稿や、プライベートな写真を載せているが、
それをミクシイに勝手に出版されても、文句は言えないということだ。
しかも、勝手に改変される可能性すらある!

ま、そういうことだわな。この規約をストレートに読めばそうなるわな。
そしてSNSのブログ化に警鐘を発するのが小飼弾氏。

mixiSNSではなかったのか、ということだ。SNSの世界において、ユーザーコンテンツは公開によって価値が生じるのではなく、非公開によって価値が生じるのではなかったのか。

これもなるほどなるほど。SNSとブログの意義は違いますからな。
そして切込隊長山本一郎)氏の記事がこれ。

mixiがそういう手段を知ってか知らずか使わずに、逃げもせず真正面から利用規約の変更で「お前らの日記でコミュニティ再活性化させないと俺たち株価やべえんだ。そこんとこ空気読めよ」と言い切るかの如き対墺に出たのは悲しいぐらいの誠実さの現われだと私は考えてしまう。計算づくだったらそんなことしない。ダマでやる。絶対に。

これもよくわかる。商売しようと思ったら、こっそりやる。というか、こういうヘタ打たねえようにするよ。
とまあ代表的なもの3件をあげましたが、実際はもっとたくさんの記事があるわけでして、ええ。皆さんお疲れ様です。
で、オレはこのどの意見にも共感するわけですが、同時にどれでもないのね。何でかというと、そもそも深い考えがあるわけじゃない。そこまで考えてmixiを使ってるわけじゃないから。かくたる考えもないし、哲学もないし、方針もない。「mixiオワタ」とただ思ってるだけなのよね。それ以上でも以下でもない。面白そうだからmixiをはじめた。それだけなのよ。そしてこういう層がユーザーのほとんどじゃないかねえ。ごくごく一般的な受け止め方というか。
なわけで、こういう騒動で「面白くなさそうだ」という雰囲気を出しちゃうセンスがよくわからんのよね。もっとうまい方法はねえかと。マイルドにやる大人の知恵っていうのかね。何もわざわざハードタイプを選ぶことはないだろうに。
ただ小飼弾氏の懸念はよくわかるなあ。mixiに流れ込んできた人って、SNSだからって人が多いわけで。ネットの中でのシェルター的安全感というか。ところが、このシェルターに1000万人も集まっちゃうとシェルターじゃないんだよね。都市からシェルターに逃げ込んで、こっそりと楽しんでいたのに、シェルターに1000万人も集まっちゃうと、そのシェルターが都市になっちゃうんだよね。
コミュニティーなんかまさにそう。最初は秘密基地っぽかったんだけど、ここまでメジャーになるとねえ。かと言って分裂しちゃパワー半減するし。もはや成熟した普通のネット空間。良くも悪くも普通の場所になったというだけ。
このまま普通でのんびりやりゃあ良かったのにねえ。ちょっと真面目すぎて自爆というオチ。本日株価も下がった由。明日はどうなりますかね。株主乙。