(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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はじめてのさぬきうどん巡礼ガイド

うどんを食いまくってきたわけですが。

これを見て、さぬきうどん巡礼を決意された方もいらっしゃるかと存じます。そこで、簡単にタケルンバなりのさぬきうどん巡礼ガイドを書いてみたいと思います。これさえあれば、誰でもさぬきうどん巡礼ができるぞ!

とにかく高松に行こう

さぬきうどんとは讃岐のうどん。讃岐とは香川県というわけで、とにもかくにも香川に行かねばなりませんが、とりあえずは「香川=高松」とお考えください。細かいことは考えずに、とりあえず高松に行って下さい。行けばなんとかなります。どうにでもなります。んな適当な。
でも適当でもどうにかなるのです。香川県は日本で最も小さい都道府県。香川に着きさえすれば、あとはどうにでもなります。実際、ワタクシは2年前、高松を拠点に原付でうどん巡りをいたしましたが、何の問題もありませんでした。

なあに、着いちゃえばどうにかなります。まずは行きましょう。讃岐に行かねばさぬきうどんは食べられません。まずは行くこと。すべてはそこからです。

いつ行くか

とはいえ行くタイミングは結構大事。ゴールデン・ウイークのうどん巡礼は地獄です。破滅的な行列が人気うどん店に出現します。萎えます。かなり萎えます。「ディズニーランドか」というくらい並びます。かなりの覚悟が必要です。
また土日もイマイチです。オススメできません。土日も混むのですが、それ以上に定休日であるうどん屋さんが多い。特に日曜日は鬼門。日曜日が定休日といううどん屋さんは多いのです。せっかくの休みにうどん屋さんに行ったら、うどん屋さんまで休みでガッカリということはよくあります。もっとも、定休日とは関係のない臨時休業でガッカリというケースもままあるわけですが。
ですので、ベストは大型の休みがかかってない平日となります。会社員には厳しい条件ですが、せめて金・土・日くらいのスケジュールが組めるとよろしいのでは。金・土に日曜定休の店をまわりつくすくらいの勢いで行けばなんとかなります。日曜営業の店もそこそこはあるので。
あと注意がひとつ。冬は雪に注意。意外かもしれませんが、香川は雪が降ります。冬はしっかり寒いです。実際、タケルンバは雪で飛行機が欠航してあぼーんということが一度ありました。ANAは飛んだのにJASが飛ばなくてねえ。合併前のちょっとした思い出ですな。西だから、南だからと油断するとエライ目にあいます。意外と山がちで、寒いぞ、香川は。

高松への行き方

さて、行く日程を決めたら、具体的な交通手段の検討に入りましょう。

車で

近県の方はこれが一番無難でしょう。車ならば現地の足にもなりますし、何かと便利です。レンタカーを確保する必要もないですしね。
但し、あまり遠くからのお車はオススメできません。昔、熱海から車で高松入りしましたが、運転手は死んでました。茹ですぎのうどんよろしく、見事に伸びてました。運転手の方の健康を考えて、あまり遠くからの車は自重すべきでしょう。

これでルートを調べると吉。

電車で

岡山周りで入るルートがあります。
のぞみで行けば、東京から岡山まで3時間ちょい。岡山から高松までは1時間弱。合計4時間強で着いてしまいます。意外と遠くありません。

こちらで検索してください。

高速バスで

タケルンバが愛用しているのは高速バス。安いのが売りなのですが、あまりオススメできません。というのは、やっぱり疲れる。熟睡はできませんし、体がだるい。夜行で行けば朝に着くので、その日1日を存分に使えるメリットはあるのですが、正直体が持つかどうか。3列シートでも結構こたえます。4列シートだと絶望的。
ワタクシは高速バスで朝に高松に着き、その後、原付で12軒食いまくれるバカうどん体力の持ち主ですが、万人向けであるとは到底思えない。体力のある方向けの方法。体力があるなら安いし、時間を有効に使えるのでいい方法ではあります。

こちらをどうぞ。

飛行機で

なんだかんだでこれが一番オススメです。疲れないし速い。ムダがない。しかも実はそんな高くない。

例えばこれは東京発の高松3日間のプラン。往復の飛行機に、高松での2泊がついて、最安値だと26,300円。6月20日現在では7月のほとんどが最安値であるA期間扱い。1名1室でも27,800円。宿泊込みということで考えると、実は高速バスよりリーズナブル。東京・高松間だと、高速バスでも往復2万円近くしますからね。ホテル代を足すと、実はこっちの飛行機プランの方が安いくらい。
しかもオプションでレンタカーも割引で借りられるし、探せばレンタカー込みのプランもあるかも知れません。汎用性が高いのはこっち。オススメです。

宿を確保する

交通手段を確保したら宿を確保しましょう。といっても難しいことはありません。なんでもいいので、高松市内の宿をとってください。いいですか、高松市内です。空港近くのホテルとかはダメです。
理由は、高松市内であれば、夜にふらっと食べに行けるうどん屋があるからです。丸亀・坂出にもそこそこ賑わいはあるのですが、やっぱり高松にはかないません。宿から歩いて行けるところにうまいうどん屋があるというのは香川ならでは。このシチュエーションを楽しむには高松泊まりがベスト。
また、できればJR高松駅、もしくはことでん瓦町駅近辺がいいでしょう。栗林公園の方だとちょっときつい。高松で一番賑わっているのは瓦町なので、その周辺であれば間違いがありません。1泊5,000円もあれば普通のビジネスホテルに泊まれますよ。

現地での移動手段を確保する

現地までの足と、現地での宿を確保したら、次は現地での足です。

自転車

高松市内では有効な手段です。1日100円で借りれます。最も安価な手段。

市内に6ヶ所あるレンタサイクルポートのどこに返してもいいというのも魅力的。初回だけ身分証明書必要。免許証でOK。
ただし、これは市内のみ有効な手段。かなり限定されます。何せさぬきうどんの名店は、ほとんど郊外にありますのでねえ。そういうところに自転車で行くもんじゃありません。実際、行った人が「やめろ」と言っているわけです。素直に聞いておいた方がよろしいかと。片道10km超えるところには行かない方がいいわな。後悔するぞ。

バス

絶望的な手段。地域によっては「あまりにもスッキリした時刻表」になっております。郊外に出たら次のバスまでウン時間待ちとかはザラ。バスはあてになりません。

電車

ぼちぼち有効。電車と徒歩のコンボはまずまず使えます。実際、ワタクシは今回、電車と徒歩で結構まわれました。本数が少ないのは厄介ですが、それでもバスよりマシ。電車と徒歩ではどうにもならない、絶望的な場所の名店があるのは厄介ですが、そういう店を諦めれば悪い方法ではありません。タクシーを補助的に絡ませれば、さらに効果的になりますし。

タクシー

大人数であればかなり有効。「うどんタクシー」という時間制の割安コースもあります。

1人だと高くつきますが、4人とかだと場合によってはレンタカーより割安。また、電車やバスではおさえられない場所でも、タクシーであれば行けるので、大まかな場所までは電車で行き、駅からタクシーという方法も有効です。1日貸切という手も悪くありません。

レンタカー

これが一番無難。基本的にうどん巡礼は車がないとどうにもなりません。最低でも原付。エンジンの助けを借りないと厳しい。
借りる際は以下の点に注意を。

  • カーナビの有無

あるとやっぱり便利。住所指定で行けるので、わかりづらいうどん屋でも大丈夫。

  • 乗り捨てOKか

他の営業所とかに乗り捨てできると都合がいいケースがある。特に帰りの日。要チェック。

  • 車のサイズ

小回りの利く車がいい。大きい車はいらない。狭い路地とか農道を走るケースが多いのでねえ。特に「なかむら」の手前の角を曲がるのに重要な要素。土器川の方からまわればいいんだけどな。以上「なかむら」ちょっといい話。
とにかく、小さい車の方がラクでいい。軽でもいいくらい。デカい車にすると後で苦労するよ。

情報を集める

あとはどこのうどん屋に行くかの情報集め。

サイト

これらのサイトが便利。

特にさとなお氏のサイトは、読み物としても一見の価値アリ。実はタケルンバもこれに影響を受けた。うまひゃひゃなうどんを食べに行きたくなるぞ。

手元にあると便利な本を。

  • さぬきうどん全店制覇攻略本

毎年出る。ほとんどのうどん屋が載っており、地図が便利。住所・電話番号なども載っているので、カーナビで設定するときにも役立つ。うどん巡礼者にとっては必携の1冊。
尚、買う際は最新版を。さぬきうどん界は変化が早く、ここ最近でも「中北」「松家」が閉店し、「三徳」「池上製麺所」が移転してる。最新版じゃないと情報についていけないのです。
また最新版に載ってなくても早合点しないように。閉店したとは限らない。掲載拒否とか大人の事情とか、単なる偶然とか、ちょっとした配慮とかで載ってないケースがある。例えば「はりや」。2007年度版には載ってるが、最新の2008年度版には載ってない。でも、バッチリ営業してるし、行列ができるほどの人気ぶり。古い版を持っている人は捨てずにとっておこう。
この本はAmazonでは最新版の取り扱いはないが、どうせ現地に行けばどこでも売ってる。コンビニでも置いてあるし、あちこちに宮脇書店がある。そちらで購入すべし。2008年度版は1,600円。レンタカー屋さんで貸し出してくれるところもあるぞ。聞いてみよう。

恐るべきさぬきうどん

恐るべきさぬきうどん

恐るべきさぬきうどん〈第2巻〉

恐るべきさぬきうどん〈第2巻〉

恐るべきさぬきうどん〈第3巻〉最後の聖麺

恐るべきさぬきうどん〈第3巻〉最後の聖麺

恐るべきさぬきうどん〈第4巻〉―誰も出るとは思っていなかった

恐るべきさぬきうどん〈第4巻〉―誰も出るとは思っていなかった

恐るべきさぬきうどん〈第5巻〉

恐るべきさぬきうどん〈第5巻〉

さぬきうどんブームの火付け役となった本。単純に読み物として楽しいし、さぬきうどんの世界観を知るのにうってつけ。
超麺通団―団長田尾和俊と12人の麺徒たち

超麺通団―団長田尾和俊と12人の麺徒たち

セットでこの本も。うどんの注文方法とか、モデルコースとかがわかりやすく書いてある。

  • うまひゃひゃさぬきうどん

うまひゃひゃ さぬきうどん (知恵の森文庫)

うまひゃひゃ さぬきうどん (知恵の森文庫)

サイトの項でも紹介したさとなお氏の本。こちらも読み物として楽しいし、さぬきうどんに出会い、実際に行って食べるまでの過程が書いてあるので、これから食べに行こうと思っている人にはちょうどいいです。

タケルンバのオススメ10店

最後に、タケルンバのオススメを10店チョイス。これを参考に行く店を選んでちょうだいな。

http://www.e-sanuki.com/udon/shop/yamagoe1.html

さぬきうどん界で最も有名な店。そしてタケルンバが高松からうっかり自転車で行っちゃった店。
釜たまの元祖。これを食わずしてさぬきうどんは語れないというくらいの名店。まずは食べるべし。

http://www.e-sanuki.com/udon/shop/okasen1.html

噛んでよし、飲み込んでよしのうどん。冷たい麺でその真価を味わおう。

http://www.e-sanuki.com/udon/shop/nagatakanoka1.html

釜あげうどんの名店。香り高いダシのうまさ。モチモチのうどんのうまさ。存分に体験なされよ。

http://www.e-sanuki.com/udon/shop/gamou1.html

シチュエーションがありえない。田んぼの真ん中にただずむうどん店。なごむ。癒される。

http://www.e-sanuki.com/udon/shop/yamauti1.html

「山に登ると、突如うどん屋が出現する」という驚き。驚愕の立地。思わず目をこすり、目の前の風景を疑いたくなるぞ。

http://www.e-sanuki.com/udon/shop/tanigawabeikoku1.html

ほぼ徳島県の山奥。営業時間がわずか2時間。ダシがなく、酢と醤油で食べる。米穀店なのにうどん屋など、とにかく意表を突きすぎる店。でもうまい。何故だ。

http://www.e-sanuki.com/udon/shop/misima1.html

日本で最もうどん屋っぽくない店。ま、製麺所だから仕方ないが、しかしここまで……というくらい凄い。

http://www.e-sanuki.com/udon/shop/sakaeda1.html

高松市の中心部にある典型的なセルフ店。天ぷらうまい。しかも安い。雰囲気があって、いいぞ。

http://www.e-sanuki.com/udon/shop/udonbou1.html

タケルンバが今のところ一番好きな麺。もうチュルチュルですよ。シコシコのムニムニ。うまい。
さ、これでさぬきうどん巡礼の準備完了。香川に向けてレッツゴー!