(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

ワサビ・カラシ嫌いが許せないシチュエーション

カラシ嫌いということで、コンビニのミックスサンドを調べてみたわけですが。

せっかくなので、ワサビ・カラシ嫌いが許せないシチュエーションを書いてみたいと思います。ワサビ・カラシがなんともない人はどうとも思ってないことですが、嫌いな人はけっこうムカついとるのですぞ!

フランクフルトについてくるケチャップが真ん中で折るタイプ

これね。


眉間がちょっとピキッとくる。「ケチャップだけよこせよ、ゴラァッ!」と思う。
昔は裏を爪楊枝で突いて、ケチャップだけ出そうと外科手術を施そうとしたことがあるが、最近ではもうあきらめて、ケチャップかけずに、ちょくで食ってる。違いのわかる男は味付けなどしないのである。ケチャップいらずなのである。……本当はつけたいのだけれど。

赤いボトルからカラシが出てくる

高速道路のサービスエリアとか、縁日でよくあるパターンね。赤・黄色のボトルがあるから、条件反射で「赤はケチャップ、黄はカラシ」と判断して赤のボトルからガッツリかけようとすると、黄色い物体が出てくる。よーくボトルを見ると、マジックで「マスタード」とか書いてやがる。
その表示に気付かなかった自分への怒りも加わり、ちょームカつく。

冷やし中華の器のふちに既にカラシがベットリついている

あのね、嫌いな人って敏感なのよ。ふちでしょ。麺とか具にくっついてないからセーフと思うでしょ。ダメなんです。イヤなんです。特にヒタヒタにツユが入ってるタイプだとダメ。
店員さんがお皿を持ってくるでしょ。ツユが波のように揺れるでしょ。で、そのツユ波がザッパーンとカラシにかかるでしょ。はい、その時点でアウト。ニオイとか辛味がツユにうつるからダメ。ツユにうつれば麺とか具にもうつるからダメ。ワサビとかカラシは転移するのだよ。深刻な悩みなのだよ。完全切除するしかないのだよ。
オレみたいな真性嫌いになると、ワサビにちょっと触れたハシを小皿に入れた醤油にちょこっとつけただけで「この醤油、誰かワサビ入れたろ!」と大暴動ですからね。ええ、ワタクシにはわかります。わかりますとも、ごまかせませんとも。刺身食うときは、醤油小皿を分けないと生きていけません。
好きな人は気にしないんだけど、こちとら生死がかかっているので、物凄い鋭敏なのよね。ごまかせませんです、はい。
類似例としておでん。汁物注意。

「大丈夫。入ってないよ」と言われたが、やっぱり入ってた

ちょこっとだけ風味づけに入っているときがあるでしょ。ドレッシングとか、酢味噌とか。で、大根サラダとか、ぬた、ホタルイカが出ると、長年の経験上で警戒態勢に入るわけですよ。「第一級警戒態勢。各地敵襲に備えよ!」という信号が出る。
で、とりあえず周りに食わせる。とりあえず斥候を出すわけですよ。そこで大丈夫であると。敵はいないと。進軍して問題ないと。そういう確認をとってから自分も食うわけです。
ところが、この斥候がバカタレだと、偵察の意味がないわけですよ。
「はかったなー! シャアー!」
死ぬばかりであります。ジオン公国に栄光あれぇ!

店員も騙してくる

また、店員に騙されることがあります。長年の経験上、周りのメンツじゃあてにならんと。こやつらの偵察レベルでは、集まる情報もたかがしれておるわいと判断できるケースがある。そういう場合は素直に店員さんに聞くわけです。「すみません。この酢味噌、カラシ入ってます?」と。
ところが店員も知らないケースがあるわけです。「え? カラシですが? 少々お待ち下さい」みたいな。で、厨房で聞きに行くんでしょうが、問題は厨房でもわからないときがある。チューブ入りの酢味噌使うケースがありますのでねえ。カラシが入っているかどうかなんて気にしてない。ドレッシングなんかもそうで、細かい成分など気にしてないのですよ。特に大手チェーンだと、マニュアルで決まったとおりにぶっかけるだけなので。
で、まともな店だとそれでも味見をして確認し、ちゃんとした情報を教えてくれるのですが、いい加減な店だと「入ってない、入ってないって」みたいな当てずっぽうできます。するとオレも騙されます。
「はかったなあ(以下略)」

「ワサビ抜きで」というと露骨に舌打ち

築地城内の某有名寿司店でそういう辱めを受けたことがあります。いいじゃんか、別に。

アナゴにワサビが入ってる

ワサビ嫌いにとって、玉子とか光り物(アジ・イワシとかの上にショウガをのっけるタイプ)って、ワサビなしで確実に食べれるので重宝するのですよ。で、アナゴなんかもまさにそうで、数少ない寿司屋でのオアシスなわけですが、たまにワサビを入れやがる店がある。オレたちのオアシスを破壊する輩がおる。
アナゴにワサビを入れる職人は爆発しろ!

ワサビ抜きといったのにワサビ入り

よくあります。狂おしいほどよくあります。イカを頼むと、ときどきあからさまに緑色が透けていることがあり、心より殺意が沸き出でてやまないことがございます。

作り直しを要求したら、ワサビを指で弾くだけ

そこで「ワサビ抜きでお願いしたんだけど」と言います。「あ、すみません」と回収→作り直しとなります。そこで良心的な店であれば、別なシャリ、別のネタを使うわけですが、非良心的な店だと、指でワサビ部分を弾いて、そのまま使いまわそうとします。
「そのシャリにもネタにもワサビ風味が既についてんだよ、ゴラァ!」
そのような寿司屋にはこの言葉を捧げたい。

ミスをしないのが一流。自分でミスに気付くのが二流。人に言われてミスに気付くのは三流。ミスを指摘されても直さないのは四流。

そういう四流寿司屋には二度と行ってやりません。ちなみにオレの言葉です。

機内食のそば

よく旅行での機内食でそばが出るんですよ。

こういうの。で、これが曲者で。確実にワサビが乗ってるんですよ。そこで「財前教授の総回診です」とばかりに診断を行い、財前教授によるオペ実施。基本的にはナイフとフォークで切除します。
ところが、ものによって病巣の深さが違うわけですよ。治療できるかどうか、ワサビの浸潤具合が違うのです。

STAGE 1


ワサビがそばにちょこんと乗っている場合。これは心配いりません。財前教授ことワタクシのメスさばきであれば、なんの問題もなく切除できます。

そばの風味を存分にお楽しみいただけます。

STAGE 2


また、たとえ病巣が大きくなっていても、散っていない状態であり、きちんとカタマリになっていれば問題ありません。

切除する部分が大きくなるだけです。「神の手」と呼ばれるこのワタクシのメスさばき(以下略)。

STAGE 3


ただし、ここまで病状が進むと厄介です。ワサビが麺の隙間に入り組み、転移しております。

このような大掛かりなオペとなります。もとのそばの原型をとどめることは……もはやかないますまい。

STAGE 4


器の底まで病巣が達していた場合。残念ですが、現在の技術ではもはやどうすることも……。

このように取り除くことはできますが。

病巣が残る限り、ワサビは転移します。つゆが入ればそれは器一面に広がります。……お気の毒ですが。
と、このように機内食のそばはなかなかに大変なのである。ワサビ嫌いにとっては大変なんである。
もっとワサビ・カラシ嫌いを大切に扱ってください。アンチワサビ・カラシ組合からのお願いです。