胸をはって過去を好きと言えますか？
あまりにありすぎる人はどうすりゃいいんでしょうね。胸を張って好きと言えるものが。
あなたには、胸をはって好きと言えるものがありますか？
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20081130/p2
なんでしょう、たくさんありすぎて困りますね。最小単位で挙げればキリがない。大まかなジャンルで挙げてもキリがないし。
例えば音楽。「音楽」って言ってもいろいろあるわけですわね。歌うの大好き。人前で歌うのもアリ。聞くのも大好き。ノージャンルで何でも聞く。胸を張って好きと言えますね。音楽が好き。
食も好きですわな。食べること、食について語ること、考えること、写真を撮ること、うまいものを伝えること、自分で作ること。みんな好きですね。どれも好きです。食に関わるあらゆることが好きですね。
もちろん今、こうして書いているブログも好き。文章を書くという製作過程も好きだし、書くための準備とか、構想を練るのも好きだし、写真を撮ったりするのも好き。こうやって細分化するとキリがない。とにかく好きなんですよ。本当に。
閾値が低いわけでもないと思うんだよな。ハードルが低いわけではないと思うんだよな。本当に好きなんですよ。好きだから音楽を聞き続けているし、食べ歩きを続けているし、ブログを書き続けている。好きなものは続けられる。好きだから続けられる。こうしてブログを書く以外にも、日記を書いたりしてるわけだから、「文章を書く」という行為は相当好きなんだろうな、という手ごたえはある。胸を張れますよ。問題なくね。
しかし音楽も、食も、ブログも、結局はこれなんですよ。
人が大好きだ。
すべてはここに通じるんです。オレは人が好きなんですよ。人が透けて見えるものが好きなんですよ。人との係わり合いが好きなんですよ。
オフ会なんかはその典型ですよね。ブログなどのネット活動を通して人に出会う。今まで出会っていなかった人に出会う。会う回数を重ね、関係を深めていく。共有体験を増やしていく。互いを理解する。こういう新発見の喜びが好きなんですよ。
だから「ニワトリが先か、卵が先か」の話になるけど、この考え方はよくわかる。
ちょっと考えてみてほしい。あなたは、なにを通して好きになっているのか。
404 Blog Not Found:胸をはって自分を好きと言えますか?
あなた自身、だ。
オレは結構自分が好きなんですよ。意外と大好き。ただ、存在としての自分じゃなくて、時の経過が好きなんですね。今の自分をつくった時の経過が好き。
過去をすべて愛したい
オレは自分の過去をすべて肯定したいのです。場面場面で良いこともあれば悪いこともある。それは確かだし、短期的に見ればやり直したい。「もっとうまくやれたのに」と思うこともある。でも、長期的に見ればオールオッケーなのです。今が良いから。すべての過去は現在につながる要素だから。今が良いということは、過去も良いのですよ。過去があって今があるわけなんで。
細かい場面を取り上げても仕方ない。トータルで見ておｋなら細部もおｋ。一見悪い要素でも、それがためにトータルの良さになってるケースもあるわけで。過去の苦い経験が、今を作り上げている部分って誰しもありますからね。オレだって、できればそういうものは回避したいし、成功しっぱなし、うまくいきっぱなしの人生の方がラクでいいとは思うけど、そうはいかない。ならば、苦い経験だって悪くないわけですよ。トータルで、長期的に考えれば。
生きていると日々いろいろなことがある。山アリ谷アリだし、晴れの日もあれば雨の日もある。鬱屈した気分、落ち込む。うまくいかない。挫折。失敗。そういうマイナス面ばかり襲ってくることも時にはあるでしょう。でも、そういう一切を含めて今の自分ができている。過去があって今がある。自分を好きになるって、過去を好きになるということなんですよ。自分の背景を愛するってこと。ルーツを信じるってこと。時間軸を否定しないということ。
音楽は今の自分に影響を与えた。食しかり、ブログしかり。だからオレは胸を張って好きと言える。今の自分をつくった要素だから。紛れもない要素だから。主要パーツかどうかはわからないけれども、少なくても自分の一部であることは確かだから。なので否定しない。肯定する。今の自分を否定する必要がないので。そして今も続けていることなので。今をつくっているどころか、未来さえつくっているわけでね。
もちろん、人が好きだってことも胸を張って言える。これまで自分に対して係わってもらった人すべてに、好きと言える。そういう人の存在があって、今の自分がいるわけで。自分を否定したくない以上、肯定せざるをえないじゃないですか。ほんのちょっとの影響でも、その影響があっての現在じゃないですか。今の姿じゃないですか。些細な影響でも否定できんのですよ。今の自分をつくった要素だから。
好きだ。愛してる。出会えてよかった。
だからすべてにありがとうと言いたいのですよ。好きだ。愛してる。出会えてよかった。これをみんなに言いたい。胸を張って言いたいのですね。自分に係わったすべての人に。今の自分をつくってくれたすべての人と、これまでに起こったすべての出来事への感謝をこめて。
自か他かという関係性も重要だけど、こういう時間軸の考え方もあるとオレは思うね。
他を好きになることで、自が好きになる。
404 Blog Not Found:胸をはって自分を好きと言えますか?
そして自が好きになることで、他を好きになるのがずっと楽になる。
その前の段階として、自分の過去を好きになってみてはどうでしょうね。過去が好きになれば、過去に係わった他が好きになる。他が好きになれば、その結果として生まれた今の自も好きになる。また、今の自を好きになれば、今の自をつくった他もきっと好きになるはず。
過去を好きになることで、現在が好きになる。
そして現在が好きになることで、過去を好きになるのがずっと楽になる。
そうしていくと自然に胸を張れるものが見つかると思う。過去がない人はいない。だから胸を張れるものがない人もいない。胸を張るものがない人は、見つけていないか、現状がうまくいってないだけじゃないか？ 現状を否定したいから過去を否定したいんじゃないか？ オレはそう考えるのです。
おしまい。
