この後、ロマンスカーで帰京。新宿に着いてどうしたかと言うとだね……中央線で神田へ。実はだね、昨晩、カオマンガイの話になりましてね。
このページを教えていただいて、ええ。東京にカオマンガイ専門店あるのかと。しかもだ。
ここでは、タイの屋台ではお決まりのプラスティック製のお皿に、タイで「ピンクのカオマンガイ」と呼ばれる有名なカオマンガイ屋さんと同じ、ピンクのTシャツを着た店員さん。
2/3 カオマンガイ専門店が神田にオープン! [タイ料理] All About
!!! ということは、あれか、あそこか。バンコクの伊勢丹裏のあそこか。
ここ。俺も行ったことある。凄いうまいんだよ。で、うまいんだけど100円くらいなの。20バーツとか30バーツで食べられるの。
そうか、この店をモデルにしてるんだ。ならば期待できる。わくわくしながら行ってみた。
東京カオマンガイ(神田・カオマンガイ)
JR神田駅から程近いところ。こりゃ便利だね。
中に入り、カオマンガイの大盛りを注文。事前にTwitterで量がやや少なめという情報を得ていたので、多めにしてみる。本当は特盛りにしたがったが、2時間前に小田原でガッツリ食べてるんだよね……いつものこととはいえ、まだ食うか。
スープ付き。大盛りで690円。手頃な値段ですのう。
タレは日替わり。今日はレモンとナンプラーのタレ。爽やかな酸味。
鶏肉がつやつやてかてか。カオマンガイはこうでなきゃ! 皮はトゥルントゥルン。身はしっとりつややか。そしてご飯には鶏ダシが染み込み、そこをタレの味が引き締める。このコンビネーションこそカオマンガイ。
さあ食べるぞ! ……おお、うまあい。鶏肉、いい感じ。これだよ、この鶏肉だよ。パサパサじゃカオマンガイじゃないんだよ。しっとりしてこそだよ。これはうまく調理されとる。
ただ、ご飯の味がいまひとつ。うまい。うまいんだけど、物足りない。自分がヘタに現地のカオマンガイを知っているからかも知れんけど、どうしても物足りない。味に深みが足りないのだ。ダシの絶対量が足りない。ご飯を炊くスープに溶け込んでいる、鶏ダシの量が少ない気がする。
このあたりの問題は規模の問題と関係するところで、一日あたりの売り上げが巨大になれば、ダシも豪快にとることができるし、ロスも出ない。しかしオープンしてわずか2ヶ月そこらでは、そういう勝負もできないだろうしなあ。ココナッツの香りをつけるなど、工夫している感じはうかがえるけど、ダシの絶対量が足りないという明確な理由っぽいのでつらい。
と、タイでタイの人に間違えられる人間として、あえて厳しいことを書きましたが、うまいです。うまい。どう厳し目に考えても、日本で食べれるカオマンガイとしては、相当いい線いってる。ご飯に関しても、現地の一番とも言われる店と比べるから物足りないのであって、十分に水準以上の味ですよ。
ただ、日本で専門店としてやる以上は、そして現地の店に習ってピンクのTシャツを着るんであれば、現地の味に並び超えていって欲しいとも願うわけで。本場には勝てない。そりゃそうなんだけど、だからこそ創意と工夫、営業努力で解決して欲しいなと。日本レベルでは十分すぎるだけに、あえて現地レベルを望みたい。現地のレベルと勝負して欲しい。
量は確かにやや少なめ。男性だと大盛りでも物足りない感じ。特盛りがいいのかな? ここは継続調査。また行って食べてみねば。
あと他のタレも試してみたいところ。追加タレは50円で頼めるので、2種類・3種類のタレを揃え、食べ比べてみるのもいいかも。トッピングでパクチーも載せられる。いろいろ試してみっかな。
タイ料理好きにも安心してオススメできるお店。しばらく通ってヲチしてみよう。タイフリークのひとりとして、こういう店は長く営業して欲しいなあ。
追記
カオマンガイを食べ、満足して帰宅したら、同じ日にid:KoshianXさんがこの店を取り上げてた。
日本では神田にある東京カオマンガイという店でこちらに近い味のものが食べられる。
バンコクで「物価」の意味を知る - 狐の王国
さすがだ。しかもカオマンガイの写真、これ、ラーン・ガイトー・プラトゥナームのじゃん。例のピンクのTシャツのカオマンガイ屋。
なんたる偶然。むう。