ネットに関わる姿勢として、椅子の向きがあるように思う。片側に出入口があり、奥に向かって長細い飲食店があるとして、その店で内側に向かって座るか、外側に向かって座るか。その差。
自分は内側に向かって座るタイプ。あまり外の景色が気にならない。基本はひとり遊び。近くで楽しそうな遊びをしている人がいたら、たまには近付いてみるけども、また自分の席に戻る。
その正反対の外側に向かって座る人は、外の人と目線が合えば手をあげ、「こっちに来いよ」と誘い、あるいは自分が外に出る。席は固定されず、自分がいたいところが席になる。
内側タイプの自分にとってはブログとかTwitterはとても居心地がいい。自分は文章を書ければ満足であるし、独り言をつぶやければそれで満足。そこで完結。反応はありがたいが、あくまでボーナス。追加報酬。
一方、外側タイプには反応がないとつらいかもしれない。外を見ている人にとっては、外からの反応があることが重要であるから。書いた、つぶやいたでは完結していない。
また、自分にとってFacebookやGoogle+が居心地が悪いのは、そこが内側向きの席がない飲食店のようなもので、ひとりでいたいのに、外界との接触を前提にしているからだと思う。
相席が前提とか。近くの常連とか、マスターとかと話すのが当たり前かのような。こういうお店には俺は合わない。ひとりで下向いて、もくもくと飲み食いしていたい。黙って読書とかしていたい。
「○○疲れ」というのは、結局のところ人の向き不向きであって、内側人間か外側人間かという性格的なものと、内側人間向きか外側人間向きかというサービス特性のミスマッチにあると思う。内側を向いていたい人間には、外側向き席配置の飲食店は合わない。その逆もまたしかり。
そういう席の好みによって、サービスの使い分けとか、住み分けが進むことが「○○疲れ」の防止にもなるだろうし、成熟化なんじゃないですかねえ。
以上、おっさんの戯言。