(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

食べ放題の楽しみは「好きなものを好きなだけ食べる」

まったくもって同感。

「欲張って取り過ぎて、結局食べきれなくて残すのはギルティ」

「食べ放題で本当に大事なたった一つのコツ」を、外食というと大体ビュッフェ形式の店に行く私が教えてやる: 不倒城

「食べ放題だからこそ料理を絶対に残さない」

「食べ放題で本当に大事なたった一つのコツ」を、外食というと大体ビュッフェ形式の店に行く私が教えてやる: 不倒城

これは基本。「食べ放題」と「取り放題」は違うということは断固主張しておきたい。どれだけ食べ物を取ってもいいが、それは食べるためのものでなくてはならない。残すための取り方はいかん。「残すなら取るな」は「飲んだら乗るな」級に流布すべき文句である。食べ放題における大量食べ残しは、酒気帯び運転並みの重罪である。
あと、元記事に対して好意的になれないというのも同意。

こういう記事の「元を取る」という発想が嫌い。
そもそも論として、元を取れたら商売として成り立たないわけで、食べ放題という仕組みと勝負してどうすんだと。どれだけ食べても、総合計するとお店側に利益が出るから食べ放題が成立するわけで、その仕組みを壊しに行くことで、食べ放題が成立しなくなった場合に、お店も客も損してしまう。誰も得しない食べ放題潰しをする意義がどれだけあるんだろうか。
また食べ放題と娯楽として考えた場合に、「好きなものを好きなだけ食べられる」というのが良さなのに、その良さを放棄してしまうのはどうなのかなあと。

「一品でも多く食べるテクとしては、『お腹が膨れやすいスープは最後に飲む』『ケーキはジュレなどさっぱりしたものから食べる』などがあります。また、“前菜→主菜→デザート”といった具合に自分でセットをプロデュースし、これを何セットも食べる『セット食べ』もオススメ。飽きてきたらコーヒーでリセットしましょう」

http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20140407-00035634-r25

食べ放題好きとしてはこう言いたい。

  • お腹がふくれようが、スープは飲みたいだけ飲めばいいんや!
  • 食べたいケーキから口にすればいいんや!
  • 前菜とか主菜とかデザートとかの流れなんか気にしなくていいんや!

こういうのを気にしなくていいのが食べ放題の良さじゃんね。俺はスープバーが好きなんだ。
ま、「元を取る」という発想は嫌いだが、完全否定するつもりはない。ある意味それは店に対する挑戦であり、スポーツのようなものではあるから。私のような「食べたいように食べる」という食べ放題の逆側に、こういう「エキストリーム食べ放題」という世界はある。
お腹がふくれる水分を避け、ひたすらローストビーフを食べるとか。ご飯とか麺類の炭水化物には手を付けないとか。そういうスポーツ性で食べ放題にのぞむという世界観。俺は嫌いだし、あんまり「楽しそうじゃないね」とは思うけど、そういう取り組み方もできるのが食べ放題。ああ、自由って素晴らしい。
私も飲食畑の人間なので、どれが原価が高いとか、手がかかっているとか、あのコメが罠で、デザートは目玉に見せかけつつ実は店側が美味しいとか知っているが、いざ自分が食べる時は一切そういうのを無視する。
俺は食べたいものを食べたいんや! ヤングコーンとか水煮のアスパラとかをもっさり食べられるのは食べ放題だけである。スモークサーモンとかのマリネを激食いしたい衝動をかなえ、満足させるのも食べ放題のみであり、スパゲティミートソースとカレーライスを大量食べした後に寿司にいけるのも食べ放題だけである。ローストビーフもうまいが、ぺらっぺらのビアソーセージが食べたい時もある。ミネストローネとクラムチャウダーコンソメスープのハシゴを楽しめるのも食べ放題ならではだ。
そんなわけで、私はぬるい食べ放題プレイヤーである。楽しいことが最優先。「店に勝つ」ことが目標のガチ食べ放題プレイヤーではない。しかしながら、ぬるかろうがガチだろうが食べ残し重罪は共通ルール。「食べられる分だけ取る」という最低限のルールの中で食べ放題を愉しめばいいと思うわけだ。
好きなものを好きなだけ食べるって、幸せだよね。