(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

非常識だから面白い

亀田問題。何だかつまらねえ展開になってしまいましたな。無粋な展開。そもそも亀田家が何故ブレイクしたかを皆さん忘れとるのじゃないかと。礼儀正しく、協栄ジムで普通にトレーニングして面白い?
ズバリ言って、亀田家の良さってのはデタラメさにあるわけですよ。見た目とか言葉遣いはもちろんのこと、このご時勢に滝に打たれてみる。あるいはピンポン球よけたり、「世界のジャブや」と謎の棒を持ち出してくると。そういう「最果て感」が面白いのでは。普通にシャドーとかスパーリングしてもしょうがないでしょ。平成のご時勢に、昭和のデタラメテイスト全開だからいいんだよ。
しかも三兄弟だと。最果ての男が3人もいると。「一粒で二度おいしい」どころかトリプルチャンス。おまけに親父がどうも純正のアレだと。そういうのが複合的によかったわけで、普通になっちゃ何もいいところがねえと思うわけだ。あんだけ怪しいボクシングの亀田家がハマーとか買えて、ポンサクレック以外に負けたことがない内藤が月12万ってこと考えれば、どちらがいいか一目瞭然。普通じゃないから面白い。普通じゃないから目立つもんなのよ。
そんなわけで、亀1号・2号に面白みなし。普通の人になっちゃったんで。それよりも面白いのは亀父だよ。協栄に刺客を送り込みまくるとか。「インドの奥地で見つけた」とか「全身傷だらけの戦士」みたいな触れ込みのヤツを発掘しまくり、「打倒協栄!」を合言葉に戦うとか。そういう梶原一騎テイストな展開があったら面白い。亀3号に謎のトレーニングをほどこし、禁断の亀田対決とか。そういうプロレス的幻想を守っているのは亀父であり、今後も期待したい。
「親としてあやまるのが常識」って声は正解なんだけど、「そもそも非常識だから面白い」というのがオレの見解。アレな人はアレなままいて欲しい。一般常識が正しいとは限らない。非常識こそ希少性、希少性こそ商品価値であるのが商売。ナチュラルなアレさ加減で今後もガンバレ。