(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

ひと世代前の勉強風景

昨日、大学時代の恩師・某「陸の王者」大学の学生・オレという妙なトリオでひとしきり飲んでしゃべったわけだが、あれだね、勉強する環境も随分とかわったもんだね。最近は便利になったもんですよ。そしてコストが下がりましたよ。

A3コピー20円

どこのコンビニでコピーしても、最近じゃA3・B4・A4・B5どれでも1枚10円だけど、昔って何故かA3だけ20円だったよね。何故か倍。A3だけ倍。なもんで、みんな意地でもB4でコピーしてたっけ。10円でコピーできるマックスがB4だからという単純な理由。逆にA3サイズのものはB4に縮尺。ま、料金が倍違うんだからなあ。やむをえん。
なお、恩師曰く「ボクの頃は30円だったよ」とのこと。30円じゃなおさらだなあ。3倍か。それも今や10円。いい時代になったもんです。
ちなみに、どうでもいいが、昔はコピーのことを「ゼロックス」って言う人が結構いたよね。「すみません、これ10枚ゼロックスしてください」みたいな。もはや死語。
さらにどうでもいい話として、オレはゼロックスの人に「ゼロックスしてきてください」とお願いされたことがある。「おお、コピーのこと『ゼロックス』って言ったよ」「愛社精神だよ」「ゼロックス丼だよ」と妙な感動を覚えた。どうでもいい話だな。

ワープロ

まだパソコンが一般化されてなかったので、打ち出しはワープロでしたな。Windowsも3.1だったし。パソコン高かったし。30万くらいした気がする。
で、当時ワープロっていっちゃ富士通の「オアシス」と、シャープ「書院」。これを使っていた人が多かった気がする。親指シフトも死語だなあ。
しかし昔はよくあんな白黒のチカチカディスプレイでやってたもんだ。通信機能もゲーム機能もほとんどない、純粋なワープロマシン。保存デバイスフロッピーディスクだし。懐かしいねえ。

印刷は感熱紙

ワープロはインクリボンで印刷しとったわけですが、これがまた効率が悪い代物でして。すぐインクが切れる。
なもんで、当時は感熱紙に印刷しとりましたな。ツメでこすると黒くなることでおなじみのアレ。日あたりのいいところに置いておくと、文字が消えることでおなじみのアレ。
「オマエは007か」みたいな使い道。……時代だなあ。

縮刷版地獄

最近では新聞の記事検索もチョチョイのチョイだが、昔はそんなものはなかったのである。「日経テレコン」とかはあったけど、バカ高かったしなあ。
そこでどうしてたかと言うと、人力検索。ひたすら新聞の縮刷版を見る。以上。冒頭部の索引を鬼の形相で探す。ひたすら探す。縮刷版は字が小さいので難儀するし、勉強時の卒業アルバムよろしく、どうしても昔の記事とかを見てしまう。スポーツ面とかにはまると作業スピード大幅悪化。こういうムダが楽しいんだよな。

「imidas」「現代用語の基礎知識」「知恵蔵」

昔はWikipediaもなかったのである。Googleもなかったのである。Yahoo!は既にあったが、ディレクトリ型のサーチエンジンで、欲しい情報には全然出会えないし、かといってロボット型はというと、残念なところばっかりヒット。なわけで、ネットでちょちょいと調べ物って環境じゃなかったのである。
で、どうしてたかというと、とりあえずはこの3冊にあたってたなあ。ま、法律とか政治をやってたせいもあるけど、大体時事が絡むから、このあたりの事典にあたると確実だった気がする。他の文系学生もそうしてたはず。
最近だとWikipediaでちょちょいだからいいよなあ。家でも調べられる。昔は家に帰るとどうにもならんから、図書館にこもったもんだよ。「世界年鑑」とかよく見たっけ。

宝探しのような図書検索

国会図書館も便利になった。最近じゃネットからOPACで検索かけられる。でも、これも最近の話。ここ4、5年の出来事。もっと昔は端末の検索もなくてねえ。中央のフロアに引き出しの親分があって、その中に図書カードがギッシリ。それで見たい本を探すという職人芸のような検索をしてた時代がある。
ま、オレのころには一応端末の検索システムがあったけど、年輩の方は端末が苦手なようで、カードの方を駆使してる人も多かったっけ。それが今やパソコンから検索から閲覧申請まで一括でできるし、オンライン印刷を頼むと郵送してくれるようになったもんな。便利になったもんだよ。あいかわらずコピー代の高さには萎えるが。25.2円。……高え。
以上、オッサンホイホイネタでございました。