「各地の冷気を求めて」じゃなかったの?
クーラーが壊れ、難儀しております。
- (過去記事)クーラー死す - (旧姓)タケルンバ卿日記
仕方ないので24日までは昼間出歩くことにする。各地の冷気を求めて外に出るという「インドアになるためのアクティブ生活」を敢行。「書を捨て街へ出よ」という暑がりな寺山修司を敢行することにする。
クーラー死す - (旧姓)タケルンバ卿日記
なので、早速これを行動に移すことにする。昨日、出かけて来ました。どこに行ってきたかというと……。
よりによって日本で最も暑いと言われるこの地域。群馬県の館林市とか、埼玉県の熊谷市とかのあたり。「各地の冷気を求めて外に出る」とか書いておきながら、むしろ暑いところに行くことで自分を強化する。なんというM精神。
で、何で急に行ってきたかと言うと、クーラーが壊れ、昼間出かけるか……という気分になったときに、不意に群馬県太田市在住の我が戦友M氏の言葉を急に思い出したのである。
「こっちにもおいしいラーメンがあるから、今度食べに来なよ。案内するよ」
なんでこの話を思い出したのかはわからん。ま、とにかくこれを思い出した。うまげなラーメンがあることを思い出してしまった。
でもってこういうものは思い出したら最後である。思い出したら実現するのみである。ここらあたりの脊髄反射力というか、スタートダッシュは霊長類の中でも有数である。
しかもだ。度々書いておるが、タケルンバは「社交辞令の効かない会」である。
こういう誘いは最大限真に受けるのが我が会である。そして忘れない。「案内するよ」と言ったら案内していただく。それが我が会の恐ろしいところである。
そしてM氏に連絡したところ、前日20時というタイミングでの依頼というのに実に快く了解を得る。……ありがたい。持つべきものは友ですなあ。17日の午前に館林で落ち合うことにする。
ラッシュの向きに逆らって
そして昨日、17日。北へ。ラッシュの向きに逆らって北へ。館林駅には9:30頃到着。
タヌキがお出迎え。
瞳孔開きっぱなし。こっち見んな。
なんか涼を得るためのミストゾーンができたらしい。……確かに暑い。
待ち合わせ予定時刻は10:30。時間があるので、どっか休める喫茶店でもないかと歩く。
……ないねえ。……ない。駅からまっつぐに歩くが、何もない。休めそうなポイントがない。館林うどんの店はあるが、なにぶん時間が早いのでやってない。仕方なくひたすら直進。館林市役所まで行ってしまう。
館林の市役所とか図書館の役所関係は、館林城跡に集中して建ってる。
彫刻もあったり。藤野天光って人の作品らしい。
すみません。どなたか知りません。芸術方面疎いもので。
百選。こういうのが100個あるのか。スゲエな。
市役所前にはこんなのが。……「日本一暑いまち」って館林だっけか? ま、こういうところにイチイチ突っ込むのは無粋なので、見逃しておこう。
市役所ではまたもやタヌキがお出迎え。今度は一家総出。
何故かタコにやられかけているタヌキ。怖いんですけど。
館林まつりで使う神輿。大したものですなあ。
その後、暑いので図書館で涼む。朝からいきなり移動移動で、しかもちょっくら歩いたのでライフが減少しておる。クーラーが壊れたので家を出て、涼むと見せかけて暑いところに行き、結局暑いのがキツイので、クーラーが効いているところで涼む。あらゆることが矛盾しておる。やれやれだぜ。
そして涼んでいるとM氏が到着。合流してラーメン屋に行くことにする。
佐野らーめん 麺龍
このあたりの地域はいわゆる佐野ラーメンの地域。厳密に言えば佐野ではないのだけれど、タイプとしては似ている。この麺龍もそんな1店。11時ちょっと前につき、開店一番乗り。
脳内に流れる音楽は「麺達はー、まるで生麺♪」。
こちらの麺龍はちゃんと生麺。
チャーシュー麺のハーフ&ハーフ。682円。右のバラ肉チャーシューと、左の肩ロース肉のチャーシューを両方楽しめる。
麺は佐野ラーメン特有の縮れ麺。そうそう、これこれ。佐野ラーメンはこの縮れ麺だよね。スープに絡むんだよ、こやつが。
そしてここんちの麺はやや柔らかめ。ただ、柔らかいからこそすんなり入る。ツルツルと入る。ノドで抵抗を感じないので、ごっそり飲み込める。ノド越し重視なのかね。
スープはあっさり、スッキリ。トンコツ好きで、ガツンとうまいのが好きな人にはパンチがなく、物足りないが、オレみたいなアッサリ好きにはたまらない。毎日食べられるタイプ。飽きずに食べれるタイプ。こりゃうめえ。
ノーマルのラーメンは525円とかなりお得。こういうお店が近所にあればなあ。なかなかでございました。
邑楽町役場全面支援(言いすぎ)
続いて邑楽町役場へ。
ここで邑楽町のカリスマ高級官僚(大げさ)であるところの後輩と合流。邑楽町の観光部門を支配しているともっぱらの評判であるエリート官僚(だから大げさ)から、早速プレゼントを受け取る。
ゴーヤ。何故だ。ま、採れるらしい。
こちらでも買える。ただこの表現は気になる。
邑楽町の粉食文化の殿堂(笑)。ま、自己申告である。言ったもの勝ちだ。問題ない。
ただ、問題はこっちだ。これを持ち歩くのは相当アレであることだ。
ゴーヤをこういう持ち方をして近づいて来るヤツは相当アレだ。たとえオレが女性だったら間違いなく警察を呼ぶことであろう。なのでさっさとリュックにしまう。とっととしまう。
邑楽町のシンボルタワーに上がる。地上36m。微妙な高さだが、眺めがいい。入場100円。ここで周囲の景色を見ながら「邑楽町ちょっといい話」をいろいろ聞く。
ということだ。邑楽町へ是非どうぞ。
やまや分店
3人でもう1軒ラーメンを。やまや分店。
こちらでは普通のラーメンを注文。600円。
麺龍よりも塩味強め。見た目も醤油の色が強い。しっかりした味。これはこれでうまい。
麺も硬めでガッシリ。麺もスープもガッシリ。麺龍は両方ともアッサリ柔らかだけど、こりゃ対照的ですな。個人的には麺龍の方が好きだけど、これもアリ。おいしゅうございました。
M氏とはここで一旦お別れ。邑楽町のカリスマ官僚とオレは次へ行く。まだ食うのかよ。
みやざわそば店
このあたりは粉食が強いので、ラーメン以外の麺ものも充実してるのである。確かに加須うどん・館林うどんもあるしな。近い。
そして、もちろんそばもある。今度はそば屋にいく。みやざわそば店。
さすがに2軒食べてるので自重し、もりそばを。450円。
うまい。ズルズルいける。観光地のそばじゃなくて、日常生活のそばだから、安くて量もしっかり。修善寺とか行くと、この量の半分で倍の値段するからなあ。へなちょこな量で1,000円とか。それを考えるとこれで450円というのは良心的。
しかしオレみたいな麺バカにとっては夢の環境だなあ。ラーメン・うどん・そばがあって、しかも安い。この地域は麺好きの終着駅かもしれん。
惜しむらくは田舎で、交通の便が悪いこと。車がないと何もできん。……ま、都市部以外はどこもそういうものだけどさ。いいとこです、このあたり。
多々良沼で白鳥と
もう食事はいいというわけで、邑楽町の観光を支配する我が後輩(だから大げさなんだって)にオススメスポットを案内してもらう。
なんでもこの邑楽町には白鳥が飛来するらしい。
その沼に行ってみた。
冬場にはわっさりいるとのこと。
続いて多々良沼公園へ。
いいところ。水辺はやっぱり癒されるねえ。この日は熱いから、なおさらだ。
弁財天があるので寄ってみる。
あ、白鳥だ。この時期でもいるんじゃん。……と思ったらファミリーでいた。
ラーメンに動物に。これがテレビなら高視聴率間違いなしのパターン。視聴率的には20%行くコースであるので、はてブ的には1,000くらいつくであろう。……ムリだよ。
思わぬ遭遇。日頃の行いがいいと、こういうことがあるのである。心が清いと、白鳥も逃げないのである。オレは白鳥と同じケモノのニオイを放っているので、警戒しないのである。仲間だと思っているのである。……それ、まずいんじゃね?
しかしそれにしても、こんな暑い中、白鳥と出会えるとはねえ。邑楽にはラッキーな出会いがありました。
うまいラーメンにそばに、そして白鳥に。暑い日でしたが、なかなか楽しゅうございました。協力してくれたM氏と、邑楽町の某カリスマ官僚に感謝! 皆様も邑楽に是非どうぞ。