(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

名言は聞き手によって作られる

意外と人は自分の発言を覚えているものだよね。

O氏「サービスは愛ですよね。(しんみり)」


私「なにその寒いセリフwwwサービスは金っすよwww世の中、金www
ユーザより企画を通すために上司にコビを売る企画書つくんないとねww」(誇大)


O氏「これは入社したての dropdb さんに出会ったときに言われた
心に響いた言葉です。今でも覚えています。」


私「・・・。」

http://d.hatena.ne.jp/dropdb/20081031/1225428614

「オレ、そんなこと言ってたっけ?」というのはよくあるなあ。幸い、正反対のことを言ってて涙目みたいなことはないけど。でも、記憶にない発言を持ち出されてドキリという経験はある。どうしても記憶力の限界がありますしね。これまでの全発言を覚えられるわけないし。ただでさえオレは忘れっぽいのに。都合の悪いことはすぐ忘れる便利な頭をしておりますが、同様に都合の良いことをも忘れてしまうわけで。何とも困ったものなのですよ。苦労しております。
ともあれ、思うのは、意外と自分の言葉って人に影響を与えているんだってことですね。自分としては何気ない一言だったのだけど、相手にとっては決定的な一言になったりする。迷っているときの背中を押す一撃になったりするしね。「あの一言で助かりました」とか。……へっ? 何のこと?
で、こういうことって、実は話し手が何を話したかという点もさることながら、聞き手の姿勢に左右されるところが大きくて。「何を話してたか」より「何を聞こうとしたか」。聞き手が通したフィルターによって、発せられた言葉の意味合いや価値が違ってくる。話し手が意図しない意味合いや解釈が付け加えられることが多いのも、聞き手の姿勢で左右されるところが多いからなのだろうと思うわけですよ。

名言を呟く人なんていない。名言にする人がいるだけだ。

Twitter / Lord TAKERUNBA: 名言を

こういう面があるんじゃないかなあって。名言は聞き手によってつくられる。そういう聞き手が周りにいるって、ありがたいことですよね。特に好意的に解釈してくれるのはありがたいもんです。悪意だと困るが。
ちなみにオレはいい加減なので、オレが考えもしない方向へ好意的に解釈してもらった場合、「そういうことを言いたかったんだよ」的なのを装うことがあります。人の解釈に丸ノリすることがあります。だって、その方がトクじゃないですか。せっかく人が好意的に解釈してくれたんだから、その好意をありがたく受け取るだけであります。歴史はこうやって作られるのであります。大げさか。大げさですね、そうですね。