(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

日本 VS イエメン戦

いやあ、なんというかザ・アジアという試合。泥試合の一言。とはいえ、この強行日程の中、アウェイで勝ったことは素直に評価したい。何度も言うようだけれども、公式戦は内容より結果。どんなヘボヘボ内容でも、ワールドカップ制覇の喜びには変えられない。ブラジルのような強すぎる国はともかく、日本レベルはまずは結果。とりあえずは喜びたい。これでアジア杯予選突破も確実になったしね。
ま、サウジ戦に引き続き、内容がイマイチだったので、わかってないマスコミは叩くんでしょうな。どうも日本のマスコミは批判するのが好きなようで、評価することができないみたい。不細工な勝ち方ですが、アウェイで勝つことは大変なこと。ここは素直に結果に重きをおいて評価すべきでないですかねえ。
で、内容ですが、オシムの意図が伝わりきってないですなあ。後半終盤での我那覇投入に代表されるように、オシムはアウェイながら完全に勝ちに行ってました。単純な話、日本とイエメンでは実力差があるということ。そして時間が進むにつれ、ボールを圧倒的に支配しだしたという背景を考えれば、大胆な采配とはいえ、きちんとした裏づけのある判断。勝ちに行ったとしてもリスクは少ないと考えたのでしょう。運動量でも日本の方が質・量ともに良かったと思います。日本もバテバテとはいえ、イエメンの方がバテバテであれば優位なわけですから。所詮比較の問題なので。
しかしそこらへんの意図が選手に伝わってない。相手の運動量が日本に対応しきれないレベルだからこそ勝ちに行ったのに、日本側が運動量を落としたら意味がない。運動量で優位にたっているのだから、その運動量を生かす攻撃。例えばワンタッチパスであり、サイドチェンジであり、2列目以降の飛び出しなのに、ハイボールを放り込んだり、中盤でボール回しをしたり、中央に切り込もうとする。これではせっかくの優位を生かせんよ。
このあたりの意図を比較的レッズ勢は汲み取ってましたな。闘莉王も坪井も三都主鈴木啓太もグッジョブ。特に坪井は隠れMVP。みんなが疲れている時間に、誰よりも走ってました。さすがレッズ。強くなったわけがこんなとこにも。
一方ガンバの遠藤・加地にはガッカリ。ジーコ時代から抜け切れてない。ジーコが求める動きと、オシムが求める動きの違いに気がついてない気がします。
加地よりいいサイドバックがいない現状では加地は不動としても、MFは比較的人材が豊富なので、実は遠藤の首は危うい。レッズつながりで、あっさり長谷部というチョイスもアリ。また加地にしても、田中隼磨という選択肢もあるわけで、長期的に考えると切られる可能性もあります。中東2連戦でこのあたりの選手の査定ができたと思われるので、今後オシムがメンバーをどう入れ替えるか見もの。個人的にはオシム体制下では限界が見えた遠藤・加地、そして駒野あたりが外される候補かと。巻も動きの質が悪いので危ないね。
結果的にジーコ体制で使われていなかった選手が結果を残しつつあります。そういった意味では育成の成果は出ている感じ。ホームでのサウジ戦でどういう布陣をひくか楽しみです、