得するのは誰だ
パスモ・スイカの相互利用スタート。やっと１枚のカードで交通機関フル対応の時代が来ましたよ。
早速カードの囲い込みとかの戦略がスタートしとりますが、今回、無条件で得するだろうなあと思うのが実はバス会社。盲点かも知れんけど、多分バス会社が一番得するよ。その理由はカードのプレミアムがなくなるから。従来バス会社は独自のプリペイドカードを発行していたわけですが、プリペイドカードにはプレミアム分か加算されとるわけですよ。例えば関東地区で使われている「バス共通カード」だと、５０００円券で５８５０円分使える。この８５０円分が５０００円を先払いする対価だったわけですが、実はパスモもスイカも、このプレミアム分がないのよね。５０００円チャージしたとしてもプレミアムは一切なし。ＪＲでもオレンジカード時代はあったけど、イオカードになってひっそり縮小し、気付くとなくなったじゃない。そういうことがバスで起きると。
で、このプレミアム分がなくなることで、結果的に利益率が高まるのでバス会社ニッコリ。そんな構図が見て取れます。確かにポイント付与や、１枚で全部済ますことができるので現実の利便性は上がるけど、利用者は先払いなのに等価サービスしか受けられないというのがパスモ・スイカの特徴。「先払いにはプレミアムを」という先払いメリットは事実上消滅すると考えるとよろしいのでは。バスに関しては当分パスモ・スイカ不使用がオススメよ。
