日本株も上昇し、まあ順調ではあるのですが、実は投資家として今は一番妙味がありません。何でかと言うと、今から手を出すには何もかも高いから。値を上げたことで、今まで仕込んできた分に関しては値上がりの恩恵を受けているものの、これから手を出すにはリスクが高すぎるのです。
特に問題は円安。これが困る。円が高ければ海外に資金を移し、海外投資をするって手があるわけですが、ここまで円が安いとどうにもならん。ドル・ユーロはもとより、オセアニア通貨に対しても安いし、人民元はもちろんのこと、韓国ウォンやタイバーツにまで安いときとる。世界に対してまんべんなく安いという近年まれにみる状態のため、海外投資もまた難し。まことに狂おしい状態でありますよ。
そこでタケルンバが今何をしているかと言うと、上がった株を売りまくって現金化し、ひたすら待機。おお、地味だ。実に地味な状態。しかし動く次期じゃないんである。ひたすら耐え忍ぶのみ。
バクチの才能があれば為替で円買いのポジションをたらふく仕込み、円高を待つ作戦もあることでしょうが、あいにく当方才能なし。そのうち円が上がることは間違いねえんですけどね。時期がわからん、時期が。特にドルなんてもはや強い通貨でも何でもないので、ここから下がるに決まってるのだろうけど、そこで勝負に行けるほどの甲斐性がない。今までたっぷり損してきましたからねえ。あちこちの傷が疼いて、勝負するのを止めるのですよ。人間30年かけてやっとまともな判断ができるようになりました。
で、最近の願望は世界同時安。株でも通貨でも何でもいいので、とにかく下げてくれと。で、下がった瞬間、全力でGO!というのが最近の戦略。今は手を出すときにあらず。ひたすら耐えて勝負時を待つのみ。
でもあえて今手を出すならタイ株ですかね。アジアの中では割安です。中国関係は高いとは言わないまでも適正価格。もうここからは大きく上がりまへん。日本や韓国も同様。タイの出遅れ感が目立つので、どこか手を出せと言われたらタイかなあと。FTAでタイのエビがガンガン日本に来るでしょうしね。また、EUでウナギを禁輸するそうですが、潮州華僑が中心になって、タイで養殖し、日本に輸出しますよ。タイでダメならマダガスカルとか。そこらへんの妙な機動力は華僑の独壇場ですからね。
耐えるにも投資。動かぬのも投資。