(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

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メシの友「梅オカカ」

4月につくったネギミソが、好評の上、売り切れとなりました。

そこで、保存食シリーズ第二弾として、今度は「梅オカカ」をつくってみます。これまたメシの友になることうけあいだし、ツマミにもなるし、何よりこれから暑くなり、食欲がなくなる時期にこういうものがあるといいのです。酸味があると食欲を刺激するし、梅の酸味のもとであるクエン酸疲労回復にいい。体に優しいメシの友。
もちろんタケルンバの料理なので、誰でもできます。技術なんて必要ありません。誰でもできます。
「大・丈・夫。タケルンバの料理だよ!」(←正しいキャッチフレーズの使い方)

材料

  • 梅干(300g)
  • かつおぶし(30g)
  • ゴマ(お好みで)

はい、これだけです。以上。ゴマは好みなので、入れなくてもいいです。「梅オカカ」なわけで、梅とオカカだけでつくれます。それでも十分おいしいです。無問題。
梅干にはお金かけた方がいいかも。というのも、安い梅干はタネばっか大きくて、食べる果肉の割合が少ない。おにぎりに入れる場合はそれでもいいのだけど、タネを秒殺で捨ててしまう梅オカカには不都合。果肉を食べる料理なので、かえって高くついちゃうんだよ。目安としては1パック1,000円、100gあたり300円程度のものだと確実。一粒一粒が大きいヤツがいいよ。
あとハチミツ入りとか、減塩タイプとか、カリカリ梅とかも不向き。伝統的な普通の梅干がいいです。やや甘めだとメシと友にならないし、減塩タイプだと保存性に難があるし、カリカリ梅は少量入れるにはアクセントとなっていいけど、メインとするには梅オカカに不向き。古き良き梅干をイメージしてくだされ。

とにかく叩け!

さ、じゃ早速つくってみるよ。今回オレが選んだのはこの梅干。

大きめの実で、果肉が柔らかそうないい感じのヤツ。330gで980円。「30g増量」と「特選」というシールが決め手。基本的にこういうシール情報は信用することにしております。「特選」ということは「特に選んだ」わけなので、間違いないことでしょう。……そういうことか?
これを今回は2パック分、660gつくります。一気につくるとあとがラク
さて、この買ってきた梅干はタネをとりましょう。そしてひたすら包丁で叩き、なめらかな感じにしていきましょう。梅干の表面の皮を切り刻み、果肉をひたすら叩くのです。細かくひたすら叩きましょう。ストレスがたまっているあなたは、ムカつく人を思い浮かべながら叩くといいでしょう。ストレス解消にお役立てください。
なお、叩いていくとこのような感じになっていきます。

なめらか。つややか。これを包丁ですくってみると……。

デストローイ!ヒャッハー!
一応動画も用意してみました。


あんまり動画の意味ないですね。意外と地味。とりあえずこの叩き方をみると、タケルンバが意外と几帳面なんだな、ということがおわかりいただけるかと思います。料理に関してはマメなんです、はい。
さて、叩いた梅干はボウルにためとくよ。

2パック分だと結構な量になるね。

とにかく混ぜろ!

ここからはひたすら混ぜるよ。イメージとしてはこの動画だね。


テーレッテレー♪
まずはかつおぶしをぶち込みましょう。混ぜる。気合入れて混ぜる。指定した量のかつおぶしを入れると、ボウルからあふれそうになりますが、そんな細かいことは気にせずに混ぜましょう。混ぜてくうちにかつおぶしが梅の水分を吸い、馴染んでいくとともに、カサが減ってきます。ダイジョブです。どうしても気になるのなら、少しずつ入れていけばいいだけです。そのくらいは工夫すれ。
ゴマを入れる人はゴマもこのタイミングで入れましょう。必要な材料はこのタイミングで出揃います。あとは混ぜるだけ。簡単ですね。出来上がりはこんな感じです。

あんまり絵的じゃないね。でもこれがうまいんだよ。完成!
この時点で味見をしても、意外とうまいはず。元々そのままでうまい梅干と、うまみ成分のかたまりであるかつおぶしを混ぜたんだから、うまくないわけがないよね。そして梅干単体よりも、かつおぶしを混ぜたことによって塩分がマイルドになり、うまみ感もアップしたはず。梅干の酸味が嫌いな人も、このくらいなら行けると思うよ。
また、ちょっと寝かすとマイルド感が増し、味も落ち着くからね。

梅オカカの使い方

メシの友に

なにはともあれ、まずはこれでしょ。

日本人としての原風景。とりあえずメシの上にのせてかっこめ。間違いないぞ。
ちなみに後ろに写り込んだのはロードの証明書だ。偶然入ってしまった。気にすんな。……というか、どういうシチュエーションで撮影してんだか。

お粥の友に

メシの友である以上、お粥の友でもある。これまた間違いない。ただの梅干よりはかつおぶしがある分、栄養価がアップするしね。

おにぎりの具に

当然おにぎりにしてもうまい。間違いがないよね。はずしようがないです。

鶏肉を焼いてその上に

ササミとかムネ肉を焼いて、その上に梅オカカを。普通の練り梅でもうまいんだから、梅オカカでやってもうまい。

キュウリやオクラを刻んで合える

これから夏野菜の時期になるけど、夏野菜とはピッタリだよ。キュウリは千切り、オクラは輪切りとかにして、梅オカカと合える。サッパリしていいよ。

そうめんなどのめんつゆに

これからの時期、そうめんとか冷や麦でツルツルッってケースが増えると思うけど、そのめんつゆに梅オカカをちょっと入れるとうまいのです。酸味がアクセントになるし、酸味があることで食欲増進。麺がズルズル行けます。

調味料に

ちょっと水でのばすと調味料になる。炒め物に入れれば梅風味。アスパラや鶏の梅風味なんかうまいね。夏野菜全般に合います。
あとドレッシングにしてもいい。少量のサラダ油と混ぜてもいいし、ノンオイルにしたければ水とほんのちょっとの酢で割る。大根サラダにピッタリだよ。

お湯割りに

酒飲みにはお湯割りをオススメします。グラスの底に梅オカカ。そこに焼酎を入れてお湯を注ぐ。梅干の場合はハシでザクザクするわけだけど、梅オカカだと自然にほぐれていくので、ザクザク不要。また、時間が経つとかつおぶしからうまみが出てきて、それまたうまい。
梅干とかつおぶしという保存食でつくっている以上、長期保存できることは間違いない上に、汎用性も高い梅オカカ。これから少しずつ暑くなっていきますが、暑いシーズンはこれで乗り切っていきましょう。レッツ、梅オカカ!