(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

揉めれば揉めるほど意図を感じる

日韓が香ばしくなってきたわけですが。

痛いニュース」でも対馬の話を繰り出し、盛り上げております。

とはいえ、個人的には今回のニュースはなんかデキレースの気がしてね。「はいはい、皆さんご苦労様です」ってな感じでして、ええ。相当日韓両国にとって都合の良い展開と言いますか。シナリオがあったかどうかはわからんし、オレみたいな一般人がわかるよしもないけど、暗黙の了解はあったような気がするね。
だってさ、これ、わかりやすいじゃん。

これ、Googleのキャッシュ。7月8日時点。あるのは国内向けの暗い話ばかり。

  • 物価高
  • 前大統領の資料持ち出し
  • 日本車の攻勢
  • 外国への直接投資減少
  • 狂牛病
  • 石油価格上昇

見出しから抜き出すとこんな感じ。これが1週間あまりでこう変わる。

これ、17日2:30頃にとった魚拓。朝鮮日報のトップページ。独島(竹島)だらけ。独島祭り。
話題がすっぱり入れ替わった。竹島関連の話題一色になった。対外的な話ばかりで、国内的な話がどこかに行った。あれだけ反政府で盛り上がっていたのに。反FTAとか、反アメリカ牛の輸入自由化とかあったのに。気がつけば反日一色。
……怪しくね? というか、これって韓国政府にとって都合よくね? あれだけ反李明博だったのに。反政府だったのに、どこにもない。出てくる話題は反日と、北朝鮮で射殺された観光客の話ばかり。全部、対外的な話。国内の話はどこにいったの? 何も解決していないのに。
また、こういうところを怪しんでいくと、日本政府の弱腰っぷりが理解できるんだな。今回、日本政府は韓国政府に対して控えめ。韓国からの抗議行動とかにも目立った反発はしてないし、冷静そのもの。これを好意的に解釈すると、韓国への、李明博大統領へのアシストとも考えられるわけで。「日本を悪者にして、反政府の流れを変える」という絶妙のアシスト。
また、そこまで日本側が考えてないとしても、せっかく反日から親日の大統領に代わったわけで、大事にしたい気持ちはあると思うんだよ。表立ってはなにもせんけど、なんとなく「ま、ここは貸しをつくっとくか」「李政権が倒れるよりはよかろう」的な。そういう気持ちが結果的に弱腰と見える対応につながっているような。そんな気がしてならんのですよ。
もちろんここで書いたことは憶測の域を出ない話だけども、この韓国世論の急激な変化と、日本政府の謙抑的な対応を見ると、そうした意図の存在を考えてしまうわけで。国内がもめている今、対外的な問題に世論が向くのは李政権としては都合がいいし、日本としても李政権が安定したほうが都合がいいのでOK。表面上はガンガンバチバチでも、実のところはどうなんだろうなあと、結構引いた視点で冷静に考えてしまうのでした。
……でも、どうやってこれは沈静化させるのかなあ。落としどころは考えているんだろうか。……実は何も考えてなかったし、元々そんな意図もなかったりして。……もちろんそれもわかるよしもありません。政治とか外交の世界は難しいねえ。