(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

関東の味付けも関西の味付けも両方うまいと思える方が幸せ

味覚的な話を見かけたのでひとつ。東と西の味付けの差とか、そのあたりの話。
わたしゃ東北にルーツを持ち、関東に生まれ育った人間なわけですが、地元関東のものはやはりおいしいですし、里帰り先の東北で食べるものもおいしい。かといって他の地方のものがおいしくないわけではなくて、北海道であろうと、北陸であろうと、中部、関西、四国、中国、九州、沖縄と、どこの地方のものもおいしくいただいております。日本全国食べ歩いたが、どこもうまい。
そんなわけで、どこか特定の地域だけ「おいしくない」ということはないと思っており、例えば関西のおダシ的な味付けがおいしいからといって、関東の醤油的なつゆがダメということはないですし、さぬきうどんの猛烈なコシがうまいからといって、九州うどんにおけるやわやわ加減がダメというわけでもない。
「うまさ」「おいしさ」の種類や方向性に、地域差とかがあるだけであって、どれもベクトルは「うまい」「おいしい」を向いていると思うんだよね。
ま、このあたりは味覚とか感受性の問題であって、感覚の話なんだけど、たまたま俺の場合は薄味好きであっさり好き。味の許容範囲が大きい。味覚の閾値が低いのですよ。だからどんな「うまさ」「おいしさ」も感じられる。違いがあってもうまければいい。「うまい」の範囲内であれば「あ、これもアリだね」となる。
ところが、濃い味が好きであったりして味覚の閾値が高めだと、そういう「これもアリ」がないんだろうなあと。関西的なダシ味しかうまいと思わない。関東的な醤油味しかうまいと思わない。あるいは名古屋的な味噌味しかうまいと思わない、とか。味覚の融通性という話でもある。そして融通がきかないから、敵をつくってしまうという。「関西のおダシ最高。真っ黒醤油の関東はウンチョス」とか言っちゃうタイプ。伊勢うどんの悪口はよせ!(違う)
味覚という感覚の話である以上、個人差であるとか、好みはもちろんある。でもね、好みって人にもあるんだよね。自分にもあるように。自分の好みで他人をけなすと、他人にもけなされるという。鏡面反射で返ってくる。
「○○がうまい→他はダメ」という「only」の発想ではなくて、「○○がうまい→他もうまい」という「and」の発想だといいんじゃないかなと思う次第。何事も共存ですし、いいかげんでいいんですよ。「いいかげん」って「どうでもいい」という意味に限らず、「良い加減」って意味もあるわけでね。何で味付けしようが、うまけりゃいいよ。「ネズミを捕まえる猫が良い猫」的な味付けトウ小平理論。ウェイパーの悪口はよせ!(違う)
日本全国どこもうまい。それでいいじゃん。

味覇(ウェイパー) 缶 250g

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