嫌な経験も消化すれば栄養になる

どうなんだろ。法則性があるとは言えないな。

• 不幸な経験をした人間ほど人を不幸にしたがる。

よく、「辛い経験をしたことがある人間ほど人に優しくなれる」だの言われる事があるけどアレは大嘘。
実は嫌な経験や理不尽な経験をした人間ほど人にもそれを強いる。

不幸な経験をした人間ほど人を不幸にしたがる。

「辛い経験をしたことがある人間ほど人に優しくなれる」「不幸な経験をした人間ほど人を不幸にしたがる」のどっちか一方にパターン化することはできない。少なくてもオレは両方の人間を見てるし、知ってるのでねえ。決め撃ちは難しいな。
ただ、辛い経験とか不幸な経験の消化度によって差が出るような気はしている。過去として消化できた人は、それを経験としてモノにしているので、同じような経験について理解を示す傾向があるような。だから優しい人間になりやすい気がする。自分がしてもらってうれしいことをする。感謝の感情が鏡面反射する。
一方、消化できていない場合、自分がされて辛かったこと、悔しかったことをやってしまう。恨みの感情が鏡面反射する。過去として終わっていない、割り切れていない、どこかでまだ続いているからこそ、その不幸な場面の登場人物としての振る舞いをしてしまうような気がするんだな。

嫌な経験とか不幸な経験って何の財産にもならないよ。

不幸な経験をした人間ほど人を不幸にしたがる。

なので、これはちょっと違うと思う。

嫌な経験とか不幸な経験って、きちんと過去にしないと、何の財産にもならないよ。

こういうことなんだと思う。過去として消化すれば財産になるし、栄養になる経験なんだけど、それを消化しないうちはなんにもならない。下手すりゃ消化不良でそのまま出て行く。経験しただけムダになる。

そういう経験が最後にはプラスになるとか言ってるのはまあ負け惜しみみたいなもんだね。

不幸な経験をした人間ほど人を不幸にしたがる。

これもちょっと違う。負け惜しみどころか勝利宣言。「オレは消化して栄養にしたぜ」っていうね。だってプラスにしちゃったんだもの。少なくても本人はそう思っているんだもの。だからこそ人にも言うわけで。負け惜しみじゃない。
むしろこれを負け惜しみって言う心理に、どことなく負の影を感じてしまうわけで。「ああ、キミはプラスにすることができなかったんだね」と思ってしまうわけなんだなあ。過去として割り切ればステキな経験になるのに。不幸不幸と思っているうちは不幸から抜け出せないのに。
さっさと過去に決別してみると吉。人を不幸にしたがる人ほど、過去にとらわれがちだから。