(旧姓)タケルンバ卿日記避難所

はてなダイアリーからの避難所

「ひとり焼肉」はできても「ひとりカラオケ」は恥ずかしい

友人と「『ひとり焼肉』と『ひとりカラオケ』。恥ずかしいのはどっち?」って話になった。わしゃ「ひとり焼肉」はできるけど、「ひとりカラオケ」はできんなあ。やったことない。

焼肉は恥ずかしくない

どうも、大阪にまで「ひとり焼肉」をしに行ったタケルンバです(挨拶)。
まったくもって恥ずかしくないんですよね、「ひとり焼肉」。ええ、どうしても焼肉食べたいときは「牛角」とかでもひとりで行きますし。ええ、普通に行きますよ。ひとりで行って、ふたり分を食ってやります。貪るように食ってやりますし、呆れるほどに焼いてやります。
もっとも、昔は恥ずかしかったですけどね。基本的に焼肉屋ってひとりで行く構造になってないじゃないですか。大阪とかはカウンターがあって、ひとりでも気楽に焼いて食える店がいくらでもあって、ひとり焼肉文化があるけど、関東はそういう店がないんですよね。……見た記憶ない。
ひとり焼肉デビュー直後はひとりなのに「あとひとり、遅れて来ますから」なんてウソついたことありますよ。ふたり連れ偽装。そんな小芝居も遠い昔です。そんな羞恥心さえ消えうせました。慣れって恐ろしいなあ。

フロントが最大の障害

ま、友人に言わせると「ひとり焼肉の方がよっぽど恥ずかしい」って言うんですけどね。「ひとりカラオケの方が全然ラクだよ」って。「よっぽどハードル低いよ」と。……そうかなあ?
「ひとりカラオケ」はフロントがハードル高いんですよね。

「何名様ですか?」「ひとりです」「プッ」

みたいな羞恥プレイされそうで。

「お時間は?」「2時間」「プッ」

みたいな追撃もされそうだし。「ひとりで2時間も歌うのかよ!」みたいなツッコミをされているという被害妄想しちゃうじゃないすか。フロントにいる従業員の目線が痛いじゃないですか。
それに焼肉と違って「あとでもうひとり来ます」ができないじゃないですか。メシとか酒で遅れて来るヤツがいるので、先に食ってる・飲んでるはありうるけど、カラオケで先に歌ってるはありえんでしょ。いくら「歌って踊れて芝居もできる貴族」といえど、ここまでのレパートリーは持っていないわけで。名優にも限度があります(いつから名優になったんだよ)。

ワンドリンクも鬼門

あとドリンクもイヤ。ワンドリンク制だったりするじゃないですか。で、セルフならいいんだけど、注文して持ってくる方式だったりしたら、ちょっとイヤじゃありません?

「お飲み物お…待たせしまし…た…(ひとりだぜ……プッ)」

みたいな。ましてそのときに「傷だらけのローラ」とかを熱唱してたら死にたくなるでしょ。多分その店員はパントリーに戻るなり携帯を開いて、速攻でmixiにこう書き込むわけですよ。

  • 「『ローラ!』って誰だよ!」
  • 「オマエが傷だらけ。ワロス
  • 「昼間から熱すぎ。ありえないんですけどー」

またこんなスレ立てられたら困るし。

  • ひとりカラオケの客に西城秀樹が降臨しているんだが
  • 西城秀樹を歌う客に「ヒデキ、感激!」と返すスレ
  • 「傷だらけのローラ」実況スレ

死にたい。orz
こうなりませんか? 子門真人のマネをしてるのを目撃されたら赤面モノだし、その状態で店員とふたりきりとかって、ものすごい妙な空気感になるだろうし。
そんなこと考えたら、店員がドリンク持ってくるまで歌えないじゃないですか。でも歌ってないとますます不自然でしょ。

「お飲み物お…待たせしまし…た…(ひとりで歌いもしないで何してんだよ……プッ)」

どうすればいいんでしょうか。

ひとりで歌うのはさみしい

それにひとりだけで歌うのってさみしいのですよ。すごくさみしい。「ひとり焼肉」はそんなにさみしくない。だって、ひとり暮らしの場合、ほとんどひとりメシになるわけで、その延長線上じゃないですか。ラーメン食べに行っても、定食食べても、自炊したとしてもひとり。ひとりメシを食う。でもカラオケはねえ。……例外的な行動。
複数で行って、結果的にひとりとかならまだいいんだけどね。彼女がトイレ行ったとか、周りが必死に次の曲選んでるとか。そういうのはさみしくないんだけど、個室でひとり歌うのいうのはものすごく勇気がいるんだな。別に気持ちよく歌えばストレス解消できるから、聞いてくれる人がいてもいなくてもいいんだけど、それでもひとりの環境だと張り合いが出ないねえ。

晩酌はしないタイプなのです

というわけでわたしゃ「ひとりカラオケ童貞」であり、「ひとりカラオケ」の方が恥ずかしいと思っちょるわけですが、これってオレとお酒との関係と同じでしてね。ワタクシ、自宅ではお酒をまったく飲まないのです。ひとりで飲むのはつまらないのでね。一滴も飲みませんです。誰かいないと飲まない。
酒が好きな人はひとりでも飲むし、むしろそういう環境が好きだったりするようだけど、わしゃそこまで好きじゃないんだよな。人と飲みたいので。人と飲んでいる環境が好きで、必ずしも酒自体が好きじゃない。「ひとり酒」はできないのです。
カラオケも同様なのよね。誰かとカラオケやってる環境が好きなのでねえ。ひとりは……。ま、本当にカラオケが好きな人だと、晩酌同様に「だが、それがいい」になるんでしょうけど。「ひとり焼肉」と「ひとりカラオケ」の差は、本当に好きかどうかの差なだけかも知れないねえ。そこが恥ずかしい感覚の原因なのかな?
ワタクシも「ひとりカラオケ」を堂々とできる不屈の魂を手に入れたいものであります。……大げさだよ。